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プラトニックな恋愛がしたい男女はどんな関係を望む?今注目のZ世代の結婚観

「恋愛=情熱的な象徴」「結婚=人生のゴール」といった固定観念は時代と共に徐々に薄れていき、近年注目されているキーワードは「プラトニックな恋愛」です。

1990年代後半から2010年代初頭に生まれた「Z世代」の若者たちを中心に広まっている新しい恋愛・結婚観で、「恋愛はしたいけど身体の関係は望まない」「結婚に興味がないけど一緒に生きる相手はほしい」などの考え方が当てはまるのだとか。

今回は、プラトニックな恋愛を望む人々のリアルな価値観について掘り下げます。

プラトニックな恋愛とはどんな二人のこと?

「プラトニック・ラブ(platonical love)」という言葉の起源は、古代ギリシャの哲学者・プラトンにまでさかのぼり、もともとは「肉体的欲望を超えた、精神的な愛」を意味しました。

そして現代の日本では、「プラトニック=肉体関係のない恋愛」といった意味合いで使われることが多いです。

ただし、プラトニックな恋愛は単純な“清い恋愛”という意味だけではありません。

お互いの価値観を認め合い、深い信頼と理解に基づいた関係性を築く。そんな二人が現代におけるプラトニック・ラブです。

プラトニックな恋愛が注目されている3つの理由

ところで、Z世代を中心になぜこのような恋愛スタイルが指示されるようになったのでしょうか。

その背景には、現代特有ともいえる3つの社会的・心理的要因があります。

①     性的同調圧力への抵抗

かつての恋愛ドラマやメディアでは、「恋人になったら身体の関係は当然」と描かれることが多く、それが一種の“お約束”として定着していたのではないでしょうか。

その一方で、多様性というワードが浸透した今では、「恋愛=身体の関係ありき」という同調圧力に違和感を持ち、「身体より心でつながりたい」と考える人を自然に受け入れられる社会になっているということ。

性行為に対して慎重な考えを持つ人や、アセクシャル(性的欲求を抱かない)の立場に理解を示す人も増えていることから、プラトニックな恋愛が選択肢の一つとなっています。

②     無理しない関係を大切にしたい

Z世代の多くは、「自分を犠牲にしてまで他者に尽くす恋愛」にあまり魅力を感じていません。

むしろ、「ありのままの自分を受け入れてくれる関係」を最重要視する傾向です。

心が疲弊するような恋愛よりも、安らぎや心地よさを与え合える穏やかな関係性。そんなプラトニックな価値観を大切にできれば、お互いが依存するのではなく尊重し合える“心のよりどころ”となれて理想的だと思うのでしょう。

③     デジタル世代の感覚

ネットが普及しきった時代を生き続けるZ世代はSNSや動画プラットフォームを通じてさまざまなライフスタイルや性の在り方を見聞きしています。

そして、SNSやメッセージアプリでいつでも簡単につながれる現代においては物理的な距離や連絡の頻度よりも“心の共鳴”が重要視され始めています。

毎日連絡を取らなくても、「この人なら自分を理解してくれる」という安心感があれば、それで十分と思える恋愛観が定番になってきているのです。

プラトニックな関係は、こうした“つながりの質”を重んじる価値観ともマッチしているのです。

プラトニック志向の人が求める二人の関係性とは?

実際に、プラトニックな恋愛を望む男女が理想として掲げるのはどのような関係性なのか、以下でいくつかご紹介します。

「親友のような」恋人

一番多く聞くのは「親友のように信頼できる恋人がほしい」という声です。

特別な人だけど、束縛や嫉妬のような激しい感情を持つのではなく、いつでも平和に何でも話し合える心の距離感に憧れを抱く傾向。

時には恋人らしく、時には親友のように、そんな柔軟な関係性を求めています。

「同居やルームシェア的な」居心地の良さ

恋愛感情を超えて、「一緒に暮らすことで心が安定する」という関係性も支持されています。

  • 恋人ではないけれど、ずっと一緒にいたいからルームシェア
  • 「事実婚」のような制度にとらわれない同居関係

そんな二人の間柄も、主にZ世代にとっては自然な選択肢になっています。

「距離感を保てる」関係性

あえて遠距離や別居という選択肢を入れて、「一緒にいなくても心はつながっている」と感じられる関係を築きたいと考えるカップルもいます。

恋愛や結婚においても常に人との“適度な距離”を求めるZ世代にとって、これは非常にリアルな理想像といえるのかもしれません。

Z世代は【結婚観】もアップデート!

Z世代は恋愛観だけでなく、結婚観も「プラトニック志向」にアップデートされてきています。

例えば、以下のような変化がしばしば見られます。

「結婚しない」も当たり前の選択肢

結婚は、「人生における通過儀礼」ではなく「本当に必要と感じたときだけにするもの」として捉えられるように。

様々な生き方が認められつつある現代だからこそ、周囲からの圧力が減り、結婚に対してよりフラットな意識を持つ男女が増加しているのです。

「契約」ではなく「共生」の感覚

結婚は法的な契約以上に、「共に生きていく意思の確認」だと考える人も増加しています。

仕事も恋愛もその先の未来も、形式より中身こそが本質。つまり、「この人と一緒にいるときの自分が好きかどうか」が重視されているのです。

「価値観の共有」が第一

現実的で成熟した視点を持つZ世代は、感情だけでなく「価値観の共有」も重んじます。

生まれたときから様々な情報に慣れ親しんだ世代だからこそ、誤った情報や一時的な気の迷いに惑わされることが少ないでしょう。

「愛があれば大丈夫」ではなく、生活設計や考え方の一致がなければパートナーシップは成り立たないことを若いうちからしっかり把握しています。

形にとらわれない、自分らしい愛のかたちを見つけよう

プラトニックな恋愛を望むという選択は、決して「恋愛を放棄している」わけではありません。

自分にとって本当に心地よい関係を模索する中で、感情や信頼を大切にした結果として生まれた新しい愛のかたちです。

恋人でも夫婦でも友人でも、大切なのは形式ではなくその関係の中で自分らしくいられるかどうか。「プラトニックな関係」は、誰かを大切に思う手段の一つとしてこれからもどんどん受け入れられていくのではないでしょうか。

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