Column! コラム

失恋が原因でPTSDになるのはどんな人?心のケア方法を知って克服しよう

「失恋PTSD」という言葉を聞いたことがありますか?

これは公式な疾患名ではありませんが、PTSDの概念を失恋に当てはめてそう呼ばれることもあるようです。

失恋だけに限らず、恋愛において大きな悲しみや苦しい体験をすると、仕事や日常生活に支障がでてしまうくらい、喪失感や虚無感があなたを苦しめることがあるかもしれません。

この苦しみを克服していくためには、まず、症状について知ることが大切。具体的なケア方法についてもご紹介しますので、つらい時期を乗り越えるヒントにしてみてください。

PTSDとは?恋愛でも引き起こされる?

PTSDとは心的外傷後ストレス障害のことを指します。

具体的には命が脅かされるような恐ろしい体験、衝撃的な体験、極度のストレスなどが原因で、自分の意思と関係なく嫌な記憶を繰り返し思い出したり、悪夢でうなされたり、不安や緊張が続いている状態です。

恋愛面でこの症状が出てくる場合、トラウマになるつらい別れ、あるいは暴力や暴言などをきっかけに発症するケースが多いでしょう。

PTSDになりやすい人の特徴

トラウマ的な出来事や失恋などが必ずしもPTSDにつながるわけではありませんが、恋愛関係が原因でPTSDになりやすい人は一定数います。

例えば以下のような傾向がみられる場合はPTSD予備軍の方かもしれません。

  • 恋愛が「生きる意味」「自分の価値」だと感じている
  • 恋愛に依存しやすい
  • 怒りや不安、さみしさなどの気持ちの起伏が激しい
  • 感情のコントロールが苦手
  • 「私なんかじゃダメだ」「私は愛されない」など自己肯定感が低い
  • 相手に尽くしすぎる・自分よりも相手を優先してしまう
  • 友人や家族など、恋人以外の人間関係が希薄

恋愛がトラウマ・心の傷になりやすい3つのケース

恋愛において、どのような経験がPTSDにつながる可能性があるのでしょうか。

また、それによって起きる精神面での反応についてもご紹介します。

①     恋人と突然の破局

交際していた恋人と結婚の約束をしていたが、結婚直前になって突然音信不通になるケースです。

<トラウマ反応>

  • 過去に起きた別れのできごとを何年経っても夢にみる
  • 過去の言葉・行動が頭から離れず、自分を責める
  • 相手に冷たい態度をとられると「また捨てられるかも」と思い込む

②     裏切り

長年付き合っている恋人の浮気が発覚し、信頼を裏切られたケースも心の傷になりやすいでしょう。

<トラウマ反応>

  • 二人でいるときに、恋人がスマホを見ると不安
  • 友人や職場の同僚と飲み会があったときなど、「また裏切られるかもしれない」と疑念や恐怖心で神経が張りつめる

③     身体的・精神的な虐待

長期間にわたってパートナーから身体的、精神的な暴力を受けるケースもPTSDに発展しやすいケースといえます。

<トラウマ反応>

  • 相手の少し怒った口調や感情の変化などに過剰に反応
  • 恋人が触れようとすると、体がこわばる(逃げてしまう)
  • 過去に暴力を受けた恋人と一緒に行った店、相手がよく使っていたものなどを見ると心拍数が上がったり、呼吸が浅くなったりする

失恋のPTSDはどうすれば克服できる?

ここからは、恋愛で受けた心の傷を克服するための具体的な方法をいくつかご紹介します。

心理的状況を整理してみる

痛みを受け入れるために重要なのは、ただ我慢することでも忘れることでもなく、「つらい」「悲しい」「後悔」「怒り」といった感情を自然に受け入れる準備です。

「こんなふうに思うことは間違っている」「弱い自分は情けない」などと自分を否定する考え方はNG。自分にダメ出しをしているとセルフイメージがどんどん下がり、自己否定が加速して日常生活にまで支障が出てしまう可能性もあります。

感情を抑え込まず、「自分は今そう感じている」と認めてあげることが最初のステップです。

環境を整える

周囲の環境を整えると安心感を持つことができます。

たとえば、自分の部屋の余計なものを減らすと案外スッキリするかもしれません。部屋のインテリアを自分好みに模様替えする、騒音を遮断するなどもおすすめです。

また、起床、食事、散歩などの時間をルーティン化するのもよいでしょう。

体調を考慮して部屋の空調設定を気にかけることも大切。心と体が安らぐことを最優先に環境を整えましょう。

気持ちを紙に書く・言葉にする

思いついた感情を紙に書く・言葉にすることで、その重さが少し軽くなるケースもあります。

とくに恐怖や不安など、強い感情を持っているときは効果的。恋愛で後悔していることを紙に書き出してみて、自分のストレスの原因がハッキリしたという人もいます。

また、信頼できる人がいるのなら、つらい気持ちを話してみるのはいかがでしょうか。

「気持ちが分かるよ」「つらかったね」と受けとめてもらえると、自然と心は軽くなります。こうした人とのつながりが、孤独感を減らす意味を持つことも知っておきましょう。

段階的に向き合う

悲しい出来事やトラウマなどで受けた傷を癒すには、段階的に向き合っていくとよいかもしれません。人にはそれぞれペースがあるので、あなたにとってどんなことが苦しいのか、そのラインを知ったうえで少しずつ次のステップに進みましょう。

まずは思い出の写真や物をしまう、その次は思い出の場所を訪れてみるなどと、少しずつステップを踏むと感情が整理できるかもしれません。

何かの活動に参加して、自分の世界を広げるのもおすすめ。リフレッシュ効果だけでなく、趣味ややりたいことが見つかるかもしれませんよ。

身体のケアをする

具体的にいうと、睡眠の質を上げるのが身体を休めるのにもっとも効果的です。

  • 就寝、起床の時間をなるべく一定にする
  • 夜にカフェインやアルコールをとりすぎないようにする
  • ぬるま湯に入る
  • 腸内環境を整える

上記のような少しの工夫や意識から改善していくとよいでしょう。

日中に散歩やストレッチなど軽い運動をするのもおすすめですよ。

自分は我慢ができるタイプと見過ごさないで

恋愛でつらい経験をすると、それが心の傷となり、過去のできごとを何度も思い返したり、ネガティブな自己評価が続いたり、やがてPTSDにつながることがあります。

ただ、それはあなたが「愛すること」に対してとても真剣に向き合っているからだということを忘れないでください。

個人差はありますが、心は回復する力を持っています。つらい経験は、やがて新しい気づきや成長を得るきっかけにもなり得ます。焦らずに自分のペースで未来への準備を進めていきましょう。

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