日本の独身男性の平均寿命は、「結婚している男性と比較して短命」というデータがあることをご存知でしょうか?
その理由は独身生活ゆえの不摂生だけではなく、一説では「恋愛や結婚で芽生える特有の感情」も関係しているのだとか。愛する人が側にいることが、男性の身体を内側から守る大きなパワーになっているのかもしれません。
ここでは、独身男性の寿命が短い理由、そして恋愛や結婚が自身の健康に及ぼす力についてまとめます。
※本コラムは統計的な傾向であり、結婚の有無が個人の寿命を直接決めるものではありません。
目次
独身男性の寿命が短い理由とは?
2020年人口動態調査の「15歳以上の配偶関係別死亡者数データ」などの統計を見ると、未婚男性は既婚男性と比べて死亡率が高い傾向があることが報告されています。
一方で女性はその差が比較的小さく、未婚女性のほうが既婚女性よりやや長生きする傾向が見られるというデータもあります。
ただし、これらは単純に「結婚しているかどうか」で寿命が決まるという意味ではありません。
実際には、生活習慣・経済状況・社会とのつながり・健康意識など、さまざまな要因が複雑に影響していると考えられます。
ではなぜ男性にこのような差が大きく出やすいのか、その背景には以下のような理由が挙げられます。
食生活が偏りやすいから
もっとも顕著に現れやすいのが食生活の乱れです。
- 自分一人のためだけに買い物をして食材を準備
- 栄養バランスの取れた献立を考えて調理
- 洗い物・後片付けをする
上記のような一連の作業は、想像以上に高いモチベーションを要します。「自分一人だから適当でいいや」と一度でも思ってしまうと、コンビニ弁当やカップ麺、ファストフードでお腹を満たしてしまいがちでしょう。
こうして野菜不足や脂質を摂りすぎる状態が続くことで、自覚症状のないまま血管が傷つくなどの影響が指摘されています。
嗜好品の過剰摂取をしやすいから
次に深刻なのは、アルコールやタバコといった嗜好品の過剰摂取です。
既婚者の場合、晩酌が度を越さないように注意されたり、自身の健康や子どもを思ってタバコを止められたりと身近な存在の一言でブレーキがかかりやすい状況にあります。
その一方で一人暮らしの場合、つい自分の行動に甘くなってしまいがちに。仕事のストレスや孤独感を紛らわせようとアルコールやニコチンに頼った結果、依存がどんどん進んで生活習慣病のリスクも高まるでしょう。
睡眠不足と不規則な生活リズム
現代の独身男性にとって大きな脅威になりやすいのが、睡眠不足と不規則な生活リズムです。誰にも注意されないからと、深夜までゲームに没頭したり、際限なく動画を視聴したりなどの心当たりがありませんか?
睡眠は、身体のダメージを修復する重要な役割を担うため、睡眠不足や不規則な生活リズムが長引くほど健康リスクが高まる可能性があるでしょう。
病気を早期発見しにくいから
病気の初期症状は、自分では意外と気付きません。いつもそばにいてくれて、小さな異変に気付いて声をかけてくれるパートナーは心身ともに心強い存在といえるでしょう。
実際に、「最近、顔色が悪いよ」「その咳、長くない?」などの何気ない一言が病気の早期発見につながるケースはかなり多くあります。
また、一人暮らしの独身男性は弱音を吐かずに頑張りすぎてしまう傾向があり、明らかな激痛や歩行困難などの末期的なサインが現れるまで無理を重ねてしまいがちです。
早期発見ができず、気付いた時には手遅れという悲しい結末も少なくありません。
社会的孤立のリスクが高いから
孤独感は、単なる気分だけの問題ではありません。定年退職などで社会との接点がなくなると、独身男性は一気に孤立する傾向があります。
また、誰とも喋らない日が続くと、認知機能の低下やセルフネグレクト(自己放任)につながりやすいといわれています。
このようにして募る孤独は日々の生活の質を下げるだけでなく、身体的な老化も加速させ、健康に影響を与える要因にもなりかねません。
恋愛や結婚はメリット大!男性の健康に関わる大きな力とは?
男性にとって、恋愛や結婚というパートナーシップは「健康維持システム」としても機能しやすいといわれています。
ここでは、その恋愛がもたらす不思議な力を3つに分けてご紹介します。
① 幸せホルモンの力
愛する人と手をつなぐ、見つめ合う、会話をすることで、脳内には「オキシトシン」と呼ばれるホルモンが分泌されることが知られています。ここのオキシトシンは、研究においてストレスの軽減や安心感の向上など、心身の安定に関係している可能性があるとされています。
また、ストレスが軽減されることで、睡眠の質や生活習慣の安定につながるケースもあるといわれています。
こうした働きから、日常的なスキンシップや安心できるコミュニケーションが、心の安定に良い影響を与えると考えられているのです。
② 「誰かを想う気持ち」のバリア
「自分一人の人生ならどうなってもよい」といった気持ちは、生活習慣やメンタル面によくない影響を与えることがあるとされています。
その一方で、「誰かのために生きたい」「この人と一緒にいたい」「家族を守りたい」などのポジティブな願いを持つと、ストレス軽減や生活習慣の安定につながりやすくなるといわれています。
つまり、誰かを想う気持ちは目に見えない強力なバリアになるのです。
また、パートナーとの将来の予定や楽しみを持つことは、日々の行動意欲や精神的な安定を支える要素になると考えられています。
③ 心身の回復力がアップ
仕事上のトラブルや体調不良など、人生には避けられないピンチが突然訪れるもの。そのような場面において、一人きりで悩みを抱えていては心が折れやすくなってしまいます。
- 家に帰れば「おかえり」と迎えてくれる人がいる
- ただ黙って愚痴を聞いてくれる人がいる
- 自分を丸ごと受け入れてくれる「帰れる場所」がある
こうした気持ちを持てているだけで、心の回復力は自然と高まる傾向です。
「一人じゃない」という安心感は、乱れた自律神経を整えてくれるだけでなく安心して眠れるきっかけにもつながるでしょう。
恋愛や結婚に前向きになるだけで、男性の寿命は今より延びるかも!?
独身男性の寿命が短い理由は1つに限った話ではなく、自由すぎるゆえの生活習慣の乱れ、社会的孤立、病気を早期発見しにくいなどさまざまな背景が考えられます。
そんな男性でも、恋愛や結婚を視野に入れるだけでこれからの人生を大きく変えられるかもしれません。
一人の自由を謳歌するのも素敵ですが、恋愛や結婚に興味が無かった方はこれを機に、積極的に考え直してみるのもアリ。新しい出会いやパートナーシップを前向きに検討し、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。






