今や「婚活」という言葉も定着し、運命のパートナー探しはオープンな時代となりました。出会ってから意気投合したり婚活で知り合ったりすると、交際1年以内で結婚まで話が進むことも珍しくないでしょう。
一方で、交際期間が短い夫婦はスピード離婚に発展してしまうケースもよくあることから、スピード婚に対して不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
今回は、スピード婚の離婚率が高いとされる理由、スピード婚のメリット、そして失敗しないための方法なども簡単にまとめていきます。
目次
スピード婚は離婚率が高くなる?離婚にありがちな理由
たとえばアメリカの調査では、交際期間が1年未満で結婚した夫婦に比べ、交際期間が1~2年や3年以上で結婚した夫婦は離婚率が低い傾向にあります。
この結果からも、交際期間と離婚率は関係していると考えられるでしょう。参考までに、離婚に至る理由を以下で3つご紹介します。
相手への理解不足・気持ちが冷めた
お互いをよく知らないまま結婚すると、結婚後に相手の欠点が発覚し、関係が悪化するケースは多いです。
借金、浮気癖、離婚歴、モラハラ気質などの隠し事が発覚すると、受け入れられずに信頼関係が崩れ、離婚に至りやすくなります。
また若い夫婦の場合、気持ちが盛り上がった勢いで結婚に進んだものの、結婚生活で嫌な面が見えて気持ちが冷め、スピード離婚に至ることもあるようです。
相手の家族と合わない
交際期間が短いと、相手の家族について知る時間も少なくなります。
結婚後に相手の家族と関わるにつれ、相性が合わないことに気付く場合もあるでしょう。
結婚相手ではなく、その親族に馴染めないことも実はよくある離婚の原因の一つです。
将来設計の違い
「子どもの有無」「親との同居」「家を建てるかどうか」といった将来設計のすり合わせが不十分な場合、価値観の違いから離婚に至ることもあります。
特に、女性にとっては子どもの有無だけでなく育児しやすい環境かどうかも重要なことなので、きちんと結婚前に話し合いを済ませておきましょう。
スピード婚・3つのメリット
スピード婚の定義としては、結婚までの交際期間が1年未満のケースを指すのが一般的です。
このスピード婚をするカップルが一定数いる理由として、まずはそのメリットについてご紹介します。
1. 婚期を逃さない
スピード婚は、迷いが出る前に婚期を逃さずゴールインできます。
交際期間が長くなると、気持ちが薄れたり相手の欠点が見えたりして、結婚をためらうのはよくあること。
「この年になるまでには絶対に結婚したい」「やらずに後悔するよりはやっておきたい」といった意志が強い人には大きなメリットがあるといえるでしょう。
2. 新鮮な気持ちのまま結婚生活をスタートできる
交際期間が長くなれば、気持ちがマンネリ化してしまいがちです。
スピード婚であれば、まだ相手の知らない部分も多く、交際を始めた頃の気持ちのままワクワクする新鮮な気持ちで新婚生活を送れるでしょう。
気持ちや愛情が高まった状態なので、一緒に過ごせる幸せをさらに実感できるのではないでしょうか。
3. 妊活を早く始められる
子どもが欲しい夫婦であれば、結婚する上で、妊娠・出産のタイミングも気になるところです。
スピード婚なら、交際期間に時間を費やさずに妊活を始められるため、早く子どもが欲しい人ほどスピード婚向きともいえるかもしれません。
スピード婚・3つのデメリット
スピード婚を慎重に判断するべき理由には、以下のデメリットが挙げられます。
1. 結婚後に相手との価値観の違いに気付く
交際期間が短いと、お互いの良い面しか見えておらず、素の部分や欠点にあとから気づく場合もあります。
理想と現実の違いにショックを受けたり、相手を詳しく知らなかったことでのちに大きなトラブルに見舞われたりするケースもあるため、価値観の事前すり合わせは重要です。
2. 周囲から理解してもらえない場合もある
お互いが結婚に前向きでも、交際期間の短さは場合によって周囲から理解されづらく、微妙な反応をされるかもしれません。
親からの反応が良くない場合には、理解してもらえるまで根気強く説得する覚悟や自信も必要です。
3. 結婚式の準備期間が短い
スピード婚で結婚式も行う場合は、その分だけ準備期間が短くなって忙しくなるでしょう。
結婚式のために準備しなければならないことはとても多く、式場や衣装選び、招待状の作成などさまざまです。そのため、入籍後に余裕を持って準備を行い、落ち着いた頃に結婚式を行う夫婦が一般的でしょう。
いつまでも夫婦円満で失敗しないための方法とは?
最後に、せっかく幸せに結ばれた二人のスピード婚で失敗しないためのポイントをいくつかご紹介します。
柔軟かつ冷静な判断をする
結婚生活では柔軟な対応が必要な場面も増えるため、相手の長所・短所を理解し、お互いを補い合えるかどうか、そして冷静な判断ができるかも重要です。
理想を押し付けず、状況に応じて意見を尊重し合える二人なら、この先のトラブルも一緒に乗り越えていけるでしょう。
価値観の近さや相手の人柄を大切にする
結婚を考える際、年収・外見などの条件につい注目しがちですが、最終的な決め手にするべきはやはり相手の人柄・価値観です。
モラルや金銭感覚、子どもに対する考え方などが似ていると、ケンカも少なく安心して暮らせるでしょう。
コミュニケーションを取る
交際中は相手を理解できるようにたくさん会話をして、素の自分も出すことが重要です。
そうすれば結婚後に、コミュニケーション不足が原因で価値観の違いが出たり、トラブルに発展したりすることを防げます。
泊まりがけの旅行などで長時間過ごせば、相手の習慣や自然体な様子をある程度感じ取れるかもしれませんよ。
家庭環境を確認する
結婚後は相手の家族とも関わるため、家庭環境を知ることも重要です。
親子関係や家族との距離感など、相手から聞くだけではなく直接会いに行って確認しましょう。
結婚後に相性の悪さに気付いたり、トラブルに発展したりすることを回避できますよ。
スピード婚をする場合は冷静な気持ちも大切に
なかなか出会いに恵まれない時期を経て、ようやく素敵な人に出会えた場合、一気に気持ちが盛り上がることでしょう。
とはいえまずは、結婚に対するお互いの気持ちを確認することも大切。冷静な判断力を維持し続けなければいけません。
交際期間中にしっかりと話し合い、じっくり見極めながら、幸せな結婚生活につなげてくださいね。