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失恋時の複雑な心境

好きな人に告白して受け入れられなかったときや、恋人に振られたときはモヤモヤした感情が心を支配しませんか?食事も喉を通らなくなったり、何もしたくなくなったりと生活まで影響が及びます。このモヤモヤは自己肯定感やプライドなど自分の考え方が原因です。この項では、どのような思考が複雑な心境へ導いているのか解説します。
好きな人に自分が受け入れられないショック
失恋は「好きな人に自分が受け入れられない」=「自分が否定された」と感じてショックを受けます。実際は、恋愛対象として見られていないだけで、人間性を否定されてはいません。しかし、自分を納得させるために振られた原因を探し始めます。そうなるとコンプレックスばかりに目を向けてしまい、自己肯定感が下がります。こうして心に闇を抱えた状態に陥ります。
喪失感に襲われる
失恋すると、何かを失ったような喪失感に襲われます。この喪失感の正体について、ノースウエスタン大学が研究結果を発表しています。それによると、喪失感の正体はアイデンティティの喪失によるものだそうです。人はそれぞれ、家庭での自分・友達の前での自分・仕事中の自分など無意識に使い分けています。すべてが自分自身であり、自分らしさです。その自分の一部である「相手を好きな自分」や「恋人といる自分」を失うと、何とも言えない喪失感に襲われるようです。
周りに報告するのが憂鬱
周知のカップルであれば、周りへの報告が億劫になります。特に相手の評判が良かった場合、「あなたに悪いところがあったのでは?」と思われることを恐れ、報告したくなくなるでしょう。別れた事実と、周りに同情されたくない気持ちが入り乱れ、どうにか自分に都合がよくなるよう相手の悪口を言う人も少なくありません。本当は悪く言いたくないのに、現実とプライドが頭の中を駆け巡り心がモヤモヤします。さらに仲の良いグループ内交際だったり、同じ部活動だったりすると顔を合わせるのは避けられず、憂鬱な気分になります。
早く気持ちを切り替える方法

失恋の複雑な心境は、自分にとって苦しいものです。できれば早く忘れて、楽しい毎日を送りたいと思うでしょう。他人には時間が解決してくれると言われますが、実はもっと早く気持ちを切り替えられる方法があります。上手に気持ちをコントロールできるようになれば、次の恋愛にも積極的になれるでしょう。この項では、早く立ち直れる5つの方法を紹介します。
筋トレや運動・スポーツをする
体を動かすと、ストレスの原因となるコルチゾールなどを燃焼します。失恋によって心が傷つき、ストレスの多い日々を送っているときこそ筋トレや運動を取り入れましょう。ストレスも軽減され身も心もすっきりします。また、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンは体を動かすと活性化されます。特にリズム運動がおすすめです。トレーニングを開始してから5分ほどで分泌が始まると言われており、失恋の心を癒やすのにとても効果的です。
失恋の原因と状況を整理する
つらい経験である失恋は、あまり思い出したくないでしょう。しかし、忘れようとすることが立ち直りを遅くさせている可能性があります。前述の喪失感の理由でも述べたように、失恋で自分の一部を失った感覚になっています。失った自分の一部を違う自分で埋められれば、心の傷も癒えてきます。つまり、「失恋した自分」の確立です。そのためには、原因や別れた現実にしっかり向き合う必要があります。自問自答もいいですが、友人などに質問してもらったり意見してもらったりすると整理しやすいです。
自己肯定感を上げる
過去の失恋によって「自分は価値がない」などのマイナスな潜在意識があると、立ち直りにくい悪循環が生まれます。それを打ち消すためには、自己肯定感を高めましょう。具体的には、親しい人たちに自分の良いところを教えてもらいます。自分では何気ないことでも、あなたの長所になることがたくさんあります。自分の欠点もいったん受け入れましょう。例えばせっかちな自分が嫌なら、「それだけ先を読めているんだ」と思うようにします。少し視点を変えるだけで自分を愛せるようになり、自己肯定感が高まります。
何かに没頭する
一つのことに没頭しているときは、自分の感情に浸る暇がありません。心が傷ついていても時間は待ってくれないので、わざと仕事を詰め込むのも策です。仕事が忙しければ、悲しむ時間は必然的に減ります。さらにやり遂げたあとには達成感もあるので、傷ついた心も少しずつ回復します。また、本を読むのもおすすめです。読書中は思考が内容に集中するので、余計なことを考えなくて済みます。特に自己啓発本などは自分を変えるヒントをくれます。
自分より不幸な人がいると知る
はじめにお伝えしておきますが、これは人に自慢できるような方法ではありません。しかし失恋で辛い自分よりも、もっと苦しんでいる人を知ると「私はまだ大丈夫」と思えるのも事実です。例えば、貧困の国で小さなうちから働く子供たちのことを思えば、衣食住に不自由なく生活している幸せに気づけます。また、自分よりもひどい別れ方をした失恋エピソードを聞けば、自分はまだましだと思えます。
失恋は成長のチャンス

失恋は、辛く苦しいことばかりではありません。自分の悪いところに気づけたり、異性を見る目を養えたりと必ず何か新しい発見があるはずです。そこに気づければ、成長できるチャンスになります。胸の痛みにばかり目を向けず、その失恋が自分にとってどういう意味を持っていたか、同じ失敗を繰り返さないためにはどうすればいいかを考えてみましょう。
自分を見つめ直せる
失恋は自分を見つめ直せるチャンスです。お付き合いする中で、彼氏や彼女があなたに抱いていた不満に目を向けてみましょう。それがあなたにとっても直すべきところだと思うなら、自分を変えるきっかけになります。また、それは自分にとって譲れない性格だったなら、今回の相手のようなタイプとは相性が悪いのだと気づけます。
もっと魅力的になれる
失恋は辛いことばかりではありません。魅力的になれるチャンスです。はじめは悲しみに暮れ自分のダメだったところを探すでしょうが、徐々に「振ったことを後悔させてみせる!」と前向きな気持ちへ変換しましょう。そうすれば、そのエネルギーを自分磨きに充てられます。失恋したときの自分よりも魅力的になれば、自信も付き恋愛にも積極的になれます。
人の心に寄り添える人になる
心の痛みを経験すると、その分優しくなれます。なぜなら、人の痛みも想像できるようになるからです。失恋で傷ついた経験が、あなたの人間性を高めてくれます。今までは失恋した友人に興味のない言い方しかできなかった場合も、共感し、励ませられるようになります。知らなければ想像できない痛みを失恋によって経験できたと思えば、心のモヤモヤも少し晴れるでしょう。
失恋で鍛えられたメンタルは次の恋に繋がる

失恋では失うものばかりではありません。自分をレベルアップできるチャンスでもあります。ただ傷つくだけで終わるのではなく、そこから学べることはすべて吸収しましょう。失恋により鍛えられたメンタルで手に入れられるのは、打たれ強くなった自分です。この心の痛みを乗り越えて、次のもっと素敵な恋愛に活かしましょう。