目次
恋なのかただ気になるだけなのかを見分ける
恋愛感情も気になる気持ちも、どちらも相手への強い関心です。だから違いがわかりにくく、また勘違いしやすいともいえるでしょう。他人との境界線が曖昧な人は、わりとすんなり他人に深い関心を寄せるため、それが恋愛感情なのかどうなのかわからなくなることが多いようです。同時にこの子は俺のこと好きなのかもと勘違いさせやすいでしょう。恋愛感情には相手への性的な魅力や性的にひかれる側面があるか、もしくはそちらがメインになります。また、恋心にはドキドキやドキッとする感情が伴います。じっくり自分の気持ちを見ていきましょう。
恋かとらわれか
恋愛感情で気になるのが、とらわれで気になるのかをはっきりさせたいものです。心理学的には、だれかが妙に気になって仕方ない場合、相手に自分を投影していることが多いといわれています。自分の中のある、自分では決して認めたくない嫌な部分や、現在は克服したけれど長い間苦しんできた自分の欠点などを相手に投影します。もしくは親へのイメージもあるでしょう。たとえば、自分の醜い部分がプライドの高さと感じていれば、プライドの高い高圧的な人を疎ましく思いながらも、気になって仕方がない状態などです。恋愛感情というよりは、とらわれです。
恋か友情か
恋愛か友愛かも違いがわかりにくいと感じる人もいます。いつもこれは恋なのか人として魅力を感じているのかと悩むのであれば、クワセクシュアルかもしれません。クワセクシュアルとは、恋愛感情と友情の好意の違いが曖昧なセクシャリティのことです。確実に性的な魅力を感じての好意、性的連想をおこさせる好意なら恋愛感情の可能性が高いでしょう。しかし、性的かどうかと言われたら自信がないのなら、恋愛感情とは断言できないと考えるといいかもしれません。
恋か愛しさか
恋愛感情の愛しさと、人間としての愛しさもまた違うものです。恋愛感情は恋心を伴うため、ドキドキした感情がおこります。しかし、人としての愛しさや慈しみの気持ちでは、ドキドキはなく穏やかで温かい気持ちという表現がぴったりくるでしょう。たとえば、幼い子どもに対してや、けなげに頑張るアニメやドラマの主人公に対してなど、恋心とは別の愛着が感じられます。それは性愛ではなく、存在に対する愛しさです。異性としてのトキメキではなく、全体的に感じる愛しさともいえるでしょう。
恋か哀れみか
恋愛感情と哀れみが一緒になってしまう人もいます。困っている人や病んでいる人に対して恋愛感情だと勘違いしてしまい、とくにそういう人にひかれてしまう状態を「共依存」といいます。困っている人を助けたくなるやさしい人に多いでしょう。立場の弱い相手を支配して、お互いが離れづらくなる状態を作ってしまう、強い支配性があります。親子関係でよく見られますが、彼氏彼女や親友間、夫婦間でも見られます。一緒に居続けると、お互い苦しむばかりの不幸な関係へと発展してしまうのです。
恋か憎しみか
愛情の反対は無関心です。憎しみの気持ちは、相手に強い関心があることとされます。相手に憎しみを持ち続けているうち、その人のことを考える時間が多く、同時にエネルギー量も大きくなるため恋愛感情と勘違いしやすくなります。また逆に、相手に恋愛感情があるにも関わらず、相手から恋心を持たれないために恨んでしまうこともあるでしょう。結婚した当初、深く愛し合っていた2人が離婚するときは泥沼となりやすいもの。逆にそう愛がないカップルは、別れもあっさりしているパターンが多いのではないでしょうか。愛と憎しみも紙一重なのです。
恋愛感情かどうか答えを出す必要があるのか
恋愛感情かそうでないのかがわからない場合、今は答えをハッキリさせるタイミングではないかもしれません。焦って答えをだすのではなく、自然に導かれるまで待つのもひとつの策です。しかし、今だからこそ自分の気持ちに向き合うことが必要な場合があります。相手に付き合ってほしいと告白された、恋人がほしくて常に焦っている、恋愛感情だけでなく全般的に自分の感情に鈍感である、などがそうです。
付き合ってほしいと言われた場合
男性から付き合ってほしいと言われた場合、イエスかノーかの答えを出さねばならないと思ってしまいます。恋心なのかそれとも男友達としての好意か?と自分の気持ちを見つめるきっかけになることも。しかし、世の中すぐに白か黒かと答えを出すことが正義ではありません。わからないなら、これからデートを重ねて確かめていくという選択もありでしょう。大切なのは相手の要望に応えることではなく、自分はどうなのかを知ることです。現時点では、恋愛感情かそうでないかがわからないと伝えられるのが誠実さです。
恋人がほしいと思っている場合
あなたが、恋人がほしいと強く思っている場合、焦りもでて「これは恋愛感情に違いない」と自分の気持ちを導いてしまいがちです。そこはいったん自分に問いかけてみましょう。「自分はただ恋人がほしくて、恋心と思いたいのではないのか?」と。女性はどうしても出産のタイムリミットなどが気になり、相手への本当の思いを見るより先に自分がこうしたいと思う方へと動きたくなるでしょう。お付き合いを選ぶにしても、まずは自分の心のうちに耳を傾けてみるのがおすすめです。
そもそも自分の感情に鈍い場合
恋愛感情がわからない場合、そもそも自分の感情に鈍感というパターンも少なくありません。日頃から喜怒哀楽に乏しく、好き嫌いも明確ではないタイプ。また、自分がどう感じているかより、理論や思考で物事を判断するタイプです。自分が好きだからやるやらないではなく、損か得かや無駄か無駄でないかを決めてはいませんか?理屈や理由は脇におき、自分好きか嫌いか、やりたいのかやりたくないのかと、感性に問いかけてみましょう。積み重ねていくと徐々に感情がはっきりしてくるはず。恋愛感情か否かも自ずとわかるようになるでしょう。
恋愛感情がわからないなら自分を見つめるチャンス
恋愛感情なのか、自分の気持ちがわからないことは、珍しいことではありません。忙しい日常では、やることや考えることが多く、なかなか自分の気持ちと向き合う時間も持てないからです。しかし「恋愛感情なのかわからない」と悩むときが来たなら、それは自分を見つめるチャンスの到来と考えられます。ここでゆっくり自分の気持ちを見つめてみましょう。また、仮に恋愛感情ではないとしても、お付き合いしていくうちにかけがえのないパートナーになる例はとても多いのです。「恋愛感情でないから断る」と極端にならず、柔軟に考えることも必要です。