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マイメンの意味や語源とは?
SNSや若者が使う言葉は、日々新しいものが生まれています。言葉だけを見てもどんな意味なのか分からないものも多く、「若い人の感覚にはついていけない」と感じる人もいるかもしれません。しかし、さまざまな若者言葉には語源があり、詳しく知ってみると流行する理由が分かるなと感じるものも。マイメンという言葉にはどんな意味や語源があるのか詳しく見ていきましょう。
親友や兄妹、家族など親しい人を表す
マイメンは相手に対して使う言葉です。仲のいい友達や自分の家族など親しい間柄の人を呼ぶときに使います。単なる知り合いや同級生、同僚などのことはマイメンとは言わず、お互いをよく知る人や人として好意を持っている人などを呼ぶときや第三者にその人のことを話すときに使うとよいでしょう。
ヒップホップのマイマン(マイメーン)が語源
マイメンは実はヒップホップ用語が語源と考えられています。ライブでバンドの曲に合わせて歌ったり踊ったりしながらメンバーたちが「Yesマイメン」と仲間や観客に呼びかけるシーンを見たことがある人もいるでしょう。また、言葉をかけ合って戦うMCバトルでも「My man!」と仲間内に声をかけることがあり、そこから広まったようです。
英語のマイメンバーの略と考えられることも
マイメンの語源は、もう一つ有力な説があります。英語圏でよく使われる言葉、My menber (私の仲間)からマイメンが使われるようになったとされるものです。マイメンバーがだんだんと省略されてマイメンが定着し、若者を中心に使われるようになったという説も真実味がありますね。
マイメンの対象になる人は
マイメンと呼ぶに相応しい人にはどんな人がいるのでしょうか。友達や家族だけではなく、恋人や同じ趣味や共通点を持つ人などもマイメンになります。自分が親しみを感じている人のことはマイメンと考えるとよいでしょう。
高校のクラスメイトや大学の同じ学科で仲のいい友達
高校のときのクラスメイトや、大学の学科が同じ友達などはマイメンですね。学生時代を共に過ごした友人というのは、なんでも話し合っているからお互いに本人以上に相手のことを分かってくれている信頼感があります。精神的に成長していく過程で同じものを見たり感じたりと共有するものが多いため、大人になってからも世界観が一緒で、何年経ってから会っても学生の頃に戻れるような安心感があるでしょう。
同じ芸能人やアーティストのファンで一緒に応援する仲間
同じ芸能人やアイドルグループ、アーティストなどのファン同士もマイメンと言えるでしょう。好きなものが同じなので感覚やセンスが似ているところがあり、普段の生活や環境が違っても共通点があるから仲良くなれます。仲間同士で協力しあって、ライブのチケットを予約したり、好きなアーティストの情報を共有したりすれば、さらに信頼関係が深まるでしょう。
女性なら自分と付き合っている男性
マイメンは、「メン(男性)」という言葉が含まれています。しかし、親しい女性に対して「マイメン」と呼んでも問題ありません。また、女性が「マイメン」と使うときは、自分の付き合っている彼氏を指す場合があります。「今日マイメンと会うんだけどさ」と言われたら、恋愛対象の男性と会うんだなと解釈できるでしょう。
挨拶の代わりに使ってもOK
マイメンは、ヒップホップのラップバトルで仲間に声をかけるときに使う表現です。そのため、挨拶代わりに「よう、マイメン!」のように使ってもOKです。日本のドラマや漫画などでも「よう!兄弟」と声をかけるシーンを覚えている人もいるでしょう。マイメンは同じ感覚で挨拶の言葉として使えます。
マイメンの使い方を例文で紹介
マイメンの使い方を例文で詳しく見ていきましょう。 SNSのハッシュタグやコメントなどで見たことはあっても、実際の使い方がよく分からないという人もいるかもしれません。例文を実際に見てみると、こんな風に使うのかとイメージが湧くでしょう。
誕生日はマイメンと過ごすんだ
この例文は、女性が「彼氏と一緒に過ごすんだ」という場合と「誕生日は仲のいい友達にお祝いしてもらうんだ」という2つの意味に解釈できます。女性が彼氏のことをいうときのマイメンと、親しい仲間を表すマイメンのどちらでも使えますね。前後の話の流れで、マイメンが彼氏なのか友達や家族なのかを読み取るとよいでしょう。
ずっとマイメンでいようね
親友や仲のいい友達に対して「マイメンでいよう」というのは、「ずっと仲良しでいようね」と同じ意味になります。「今までもマイメンだったけれど、これからもマイメンとして仲良くしてね」という感じですね。日常的に使うこともできるし、クラス替えや卒業、進学などで今まで通り頻繁に遊べなくなるときに、友達にかける言葉としても使えます。
ハイ!マイメン!
呼びかけとしてマイメンを使うときには、ヒップホップ風に元気よく言うとよいでしょう。「ハイ!マイメン!」は、「やあ!みんな元気?」のような感覚ですね。朝通学途中で友達に会ったときや、久しぶりの同窓会で昔の仲間に会ったときに声をかけるときにもぴったりです。久しぶりでも「マイメン」と声をかけられたら、一気に積もる話に花が咲きそうですね。
マイメンの類語
マイメンの類語を見ていきましょう。「若者言葉だから類語なんてないんじゃない?」と思うかもしれません。しかし、若者が使う最近の言葉の中には、マイメンと似たような意味があり、よく使われている言葉があります。知っておくとさらに若者の会話が理解できるようになるでしょう。
ずっと自分が仲良くしたい「ズッ友」
ズッ友とは、これからもずっと友達でいようの略語です。ズッ友は、2000年代の前半に流行った若者言葉の中では比較的古い言葉。当時は友達と一緒に撮ったプリクラにズッ友と書いて貼っている若者がたくさんいたそう。ズッ友だけ言われると「なんのこと?」と戸惑ってしまいそうですが、語源を聞くと納得できます。
いつも集まる「イツメン」
イツメンは、いつものメンバーの略です。いつも一緒にお昼を食べる仲間やいつも一緒に遊ぶメンバーなどをイツメンと呼びます。「今度さ、イツメンで旅行行かない?」などと使えるでしょう。
マイメンとは親しい人|いつまでも仲良くしよう
マイメンは、友達や家族、彼氏など親しい人を表現する言葉です。ヒップホップ用語ですが、若者言葉としてSNSを中心に使われるようになりました。メンという言葉が使われていますが、女性に対して使っても間違いではありません。また、女性が自分の彼氏のことをマイメンと呼ぶこともあります。マイメンの意味を理解して、親友や大好きな人に呼びかけてみるとよいでしょう。