進学や就職を経て社会との接点が増える一方で、結婚を視野に入れ始める友人もちらほら現れ出すのが20代前半。
結婚することへの憧れや不安が入り混じり、「早婚ってどうなんだろう?」と考え始める人もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、20代前半で結婚する女性の割合を紹介しつつ、早婚のメリット・デメリット、そして早婚に向いている人の特徴について詳しく解説します。
目次
20代前半で結婚する女性の割合はどのくらい?
まずは統計的なデータから、早婚している女性の割合や現代の結婚事情について深掘りしてみましょう。
20〜24歳の結婚率は1割程度
2021年11月の国勢調査によると、20〜24歳で結婚している女性の割合は7.1%なのだそう。
つまり、「20代前半で結婚する女性」はかなり少数派といえるでしょう。
ちなみに25~29歳になると既婚女性の割合は35.5%、30~34歳で60.7%にまで上昇しています。
初婚年齢の平均は29~30歳
厚生労働省が発表している統計によると、日本人女性の平均初婚年齢は年々上昇しており、2023年のデータでは29.7歳です。
また、男性は30歳をやや超えた年齢が平均で、いずれも30歳前後での結婚が当たり前の時代といえるでしょう。
この背景には、キャリアを積みたい女性の増加、価値観やライフスタイルの多様化など、さまざまな社会的要因が関係しています。
結婚観は周りの環境にも影響を受けやすい
初婚年齢が上昇している現代社会において、結婚に対する価値観はそれぞれの背景や周りの環境を抜きにして語れないのが現実です。
たとえば地方の農村部や伝統的な制度が根強い地域では、今も20代前半での結婚が一般的というケースが多いです。
都市部や高学歴層ではキャリア優先の傾向で、結婚は30代以降が当たり前という感覚の人も少なくありません。
若いからこその強み!早婚のメリットとは?
晩婚化が進む現代ですが、早婚だからこそ得られるメリットも確かに存在します。
ここでは、20代前半で結婚するメリットをいくつかご紹介していきます。
夫婦の思い出をたくさん残せる
早くから結婚すれば、その分だけほかの夫婦よりも長く人生を共にすることになります。
一緒にいる時間が長くなればなるほど共通の思い出も増え、早い段階で夫婦の絆も深まりますよね。
ある程度年を重ねてからの結婚だと、落ち着いた場所での夫婦旅行や近場での外食がメインになりがちですが、若い二人なら選択肢がたくさん。海外旅行や行列のできるレストランに遠出するなど、アクティブな楽しみ方ができるでしょう。
ライフプランが立てやすい
若い時期から信頼関係を築ければ、その後の結婚生活を長続きさせるうえでも大いに役立ってくれるはずです。
そして20代で家庭を築き始めると、キャリアと家庭のバランスも早期に模索できるため「30代以降にやりたいこと」が見えやすくなります。
子どもを希望する人は時間や体力の余裕ができますし、キャリアアップを考えている人もパートナーの協力を視野に入れた長期的な人生設計ができます。
後悔したくないなら早婚のデメリットも把握しよう
早婚した人の中には「決断を急ぎ過ぎた」と後悔する人がいるのも事実です。
ここでは、早婚によって招きやすいデメリットをいくつか共有していきます。
自分のために使える時間が減る
友人との旅行、趣味への没頭、一人暮らしの経験など、独身時代にはそのときならではの楽しみがあります。
結婚は良くも悪くも、「自分だけの生活」ではなくなるということ。早婚をした人の中にはそういったライフスタイルの変化に適応できず、「やりたいことがあったのにできなかった」とふとした瞬間に後悔する人も少なくないようです。
価値観のすれ違いが起こりやすい
20代前半は、まだ精神的にも価値観が固まりきっていない時期です。後先を深く考えずに勢いで結婚すると、「正しい判断じゃなかった…」と後悔することも多いでしょう。
結婚してからわずか数年、数ヶ月の間に「こんな人だと思わなかった」「やっぱり考え方が合わない」とすれ違いが起きやすいのも早婚の夫婦によく見られる特徴です。
経済的に不安定になりやすい
20代前半はまだ就職して間もないケースが多く、経済的な基盤が整っていないこともしばしば。特に結婚後すぐ「子どもを授かりたい」と望んでいる夫婦の場合、きちんと計画を立てなければなりません。
女性が妊娠・出産をしている間は共働きが難しくなり、生活に余裕がなくなることも容易に考えられます。
早婚に向いている人・3つの特徴
早婚がすべての人にとってベストな選択ではないものの、実は「早く結婚して良かった」と満足している人たちの中には共通点があります。
以下で紹介する特徴を知り、あなたが早婚に向いているかどうか、照らし合わせて考えてみましょう。
① 「恋愛」と「結婚」を分けて考えられる
24時間生活を共にするのは、それだけ相手のイヤなところを目にする機会も増えるということです。
家族ぐるみの付き合いも生じ、ほかの人との関わり方にも変化を求められるかもしれません。
つまり、周りが気楽な恋愛を楽しむ中で、恋人や環境の変化を理解し適応できる人は20代前半で結婚しても十分に納得して楽しめる素質があるといえるでしょう。
② 相手と何でも話せる関係性を築けている
結婚生活は、日々二人の間に小さな問題が生じます。
価値観の違いや意見のズレが出てきたときに、冷静に話し合い、譲り合えるかどうかも重要です。
「うまくいかないときこそ話し合う」という姿勢を常々保っているカップルなら、若いうちの結婚でもきっと乗り越えていけるはずです。
③ 「結婚」に向き合う覚悟がある
若さゆえの勢いでもなく、周りの影響でもなく、自分自身の選択として「結婚」に向き合う覚悟があります。
早婚に向いている人は、年齢にかかわらず「自分がどう生きたいか」を明確に把握しているでしょう。
「やめるときも健やかなるときも」お互いを支え合える二人なら、年齢に関係なく関係性を長続きさせられるに違いありません。
あなたは早婚に向いている?自分自身を分析してみよう
晩婚化が進む現代社会において、20代前半で結婚する女性は約1割にとどまります。
しかしながら、若いうちから結婚すればその分だけ多くの思い出を共有できること、早い段階で信頼関係を築けることなどのメリットもあります。
結婚に「正しい年齢」はありません。大切なのは、人生の節目に対して自分自身の意思でしっかりと向き合えるかどうかです。
今回のコラムを参考に、自分自身をより深く分析してみてはいかがでしょうか。