新しい人生への一歩として離婚を決断する人も多い現代社会。しかし、いざ離婚の話が進んだときに「本当に正しい選択なのだろうか」と悩む人は少なくありません。
特に結婚生活が長い人や子どもがいる人にとって、潔く気持ちを切り替えるのは簡単なことではありませんよね。
今回は、離婚して後悔している人・後悔していない人それぞれの意見をもとに、夫婦関係に悩むあなたが今できることをご紹介します。
目次
離婚を決断して後悔する場合の4つの理由
まずは離婚を決断して「後悔している」人の理由や背景にあるものを探っていきます。
1. 経済的な不安
離婚をすることで生活費の負担が増えたり、子供やペットに割く時間が多くなる分だけ収入が減ったりなどのリスクが生じます。
特に今まではパートナーに頼りがちな傾向で自分の収入が不安定だったという人は、経済的な不安から後悔の気持ちが強くなるのも不思議ではありません。
2. 生活の変化に伴う孤独感
長年一緒にいたパートナーとの別れは、日々の生活や環境にも大きな変化を生みます。
離婚直後は一人の時間を楽しめていたとしても、時間が経つにつれて寂しさや孤独を感じるようになるでしょう。
一人じゃ抱えきれない悩みや問題に遭遇したとき、思わず「離婚しなければよかった…」と呟く自分を知ることとなるかもしれません
3. 子どもに対する罪悪感
子どもがいる人の場合、「自分の決断のせいでつらい思いをさせているのでは?」という疑念や罪悪感を日に日に募らせてしまうことも珍しくありません。
例えば子ども会の行事参加で目にした仲睦まじい他人の家族の光景を見て、「本当にこれで正しかったのか」と我に返り思い悩むケースも少なからずあるようです。
4. ふとした瞬間に気づく相手の「優しさ」
中には喧嘩の延長線上で、お互いあるいは一方が感情的なまま離婚をしてしまう夫婦もいるでしょう。
離れ離れになって冷静になったとき、相手の自分に対する気遣いや優しさにようやく気づき、急速に後悔する気持ちが生まれるなんてこともあるかもしれません。
価値観が違う者同士で今まで生活を共にしてこれたのは、少なからず相手の思いやりがあったからこそだと気づくのです。
離婚しないほうが後悔するケースもある?
先述のように離婚が誤った判断だと悩む人が多くいる一方で、「離婚して良かった!」というポジティブな声も多くあります。
離婚のメリットとして考えられるのは、以下の3つのポイントです。
1. 日常のストレスから解放される
パートナーに対して不満や価値観の違いで頭を抱えている人にとって、そんな相手との日常生活を続けることは大きなストレスです。
実際に、離婚していなかったら体も心も休まらず、今頃病院生活になっていたかもしれないという意見も多くみられます。
特にDV、モラハラ、不倫、金銭問題といった深刻なトラブルを抱えた配偶者が相手の場合、なるべく早く関係を清算するべきといえるでしょう。
2. 相手の親族との付き合いがなくなる
結婚生活を送るうえで切り離せないのが、親戚付き合い。
「正直あまり乗り気でないけれど、親戚の集まりには顔を出さないと…」なんて状況はあるあるですよね。義母との相性がよくなく、会うたびに嫌味を言われている気分になるといった声もよく聞きます。
義理の親族との付き合いが苦手という人にとって、親戚付き合いがなくなるのは嬉しい出来事かもしれません。
3. 自分のために使えるお金や時間が増える
離婚前は「二人のもの」として制限があったお金や時間も、離婚後は自分の好きなように使えます。
趣味や自分磨きがきっかけで、自分の価値観を見直す機会になったという人もいるそうですよ。
また、離婚は人生の区切りではなく新たな出会いのチャンスともいえます。
結婚中はパートナーに遠慮して挑戦できなかった資格を取ってみたり、会ったことのないタイプの人との交流が芽生えたり、シングルならではの経験もたくさん待ち受けているはずです。
離婚を選ぶ前の前向きな打開策4選
「本当に離婚すべきかどうか」と迷っている段階では、以下の打開策を参考に今できることを探してみてもよいかもしれません。
① 夫婦でルールを見直す
共同生活というものは、やはり何かしらお互いへのストレスが生じるものです。
そのすれ違いを解消するためには、「曖昧になっている日常のルール」を見直すのがおすすめです。
まずは家事の分担や休日の過ごし方など、身近なことからお互いが妥協できるラインを改めて探っていきましょう。
② 家庭以外で過ごす時間を増やす
夫婦は一緒にいる時間が長すぎると摩擦が生まれやすくなります。
趣味や推し活、友人との交流など「自分だけの時間」も確保しておけば、相手との衝突を防ぐ心の余裕が戻るかもしれません。
夕食後はそれぞれが趣味の時間に費やしたり、月に何度か友人とのランチの日を設けたりなど、「夫婦のソロ時間」を意図的に取り入れてみてはいかがでしょうか?
③ 一時的に別居する
いろいろ試しても夫婦関係が改善しない場合、思い切って別居してみるのもひとつの解決策です。
家賃負担や役割分担などをきちんとした上で、一定期間だけ距離を置いて暮らしてみれば互いの必要性が見えてくるかもしれません。
冷静になったことで思い出してきた相手の「好きなところ」にも、しっかりと目を向けましょう。
④ 第三者を交えて話し合う
夫婦間の言い分が平行線になる場合、第三者に介入してもらうのも効果的です。
信頼できる親族や友人、またはプロのカウンセラーや弁護士に立ち会ってもらい、落ち着いて話し合う場を設けてみましょう。
感情的になって誤解していた部分などに気づき、お互いがきちんと現状を見つめ直す機会となるかもしれません。
離婚は新たな人生のスタート!幸せになれるかは自分次第!
離婚は感情だけで進めると後悔しやすいので注意が必要です。
その一方で、DVや不倫など明確な問題があるのにズルズルと関係を続けて結果的に大きな後悔をする可能性もあるでしょう。
現在の夫婦関係に悩んでいる方は、夫婦のルールを見直したり物理的に距離を置いてみたりして、今後どうするべきなのかを冷静に考えることから始めましょう。
また、離婚をするかしないかで「幸せになれるか」は決まりません。相手とじっくり向き合い、後悔しない道を選んでくださいね。






