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夫婦間のスキンシップとは?
恋人から夫婦になると、生活を共にする家族になるのでスキンシップをどう取り入れていいか悩む夫婦も多いようです。スキンシップのある夫婦は、生活の中でハグやボディタッチなどの触れ合いがあったり、寝る前や見送りの際にキスをしていたりとうまく取り入れています。また、子どもの有無に関係なく、夫婦ふたりだけの時間を楽しめるセックスも、大事なスキンシップの一つです。
スキンシップがもたらす効果とは?
夫婦においても家族においても、スキンシップは大切だといいますが、どのような効果があるのでしょうか?スキンシップは、肌が触れ合うだけでなく、心の距離を縮める効果もあるようです。スキンシップが不足すると、愛情不足で不安になったり自分に自信がなくなったりすることもあります。ここではスキンシップがもたらす効果について解説します。
安心感を得られる
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンという物質を知っていますか?セロトニンの分泌は、不安や緊張などの精神的なストレスの解消に役立つことが分かっています。実は、スキンシップによってオキシトシンという脳内物質が働き、それによりセロトニンが活性化されます。つまり、スキンシップをとることが精神的な安定や安心感を得ることにつながっているのです。
夫婦関係が良好になる
スキンシップは愛情表現の一つです。スキンシップのない夫婦は「異性として見てくれない」「必要とされていないのかも」などの不安をどちらかが抱いていることも多いようです。頭をなでたり、肩を抱いたり、ちょっとしたスキンシップでも安心感を得られます。日常的にスキンシップがあれば、セックスへのハードルも下がるでしょう。求められることで自己肯定感も上がり、良好な夫婦関係にもつながります。
子どもが幸せを感じて育つ
スキンシップには、心が満たされたり良好な関係性を築けたりといい効果がたくさんあります。それは親子関係でも同じです。特に赤ちゃんは触覚や肌に触れられる感覚から発達します。体をさすったり、頭をなでたりとスキンシップで肌を刺激することが、心と体のバランスのよい発達につながります。また、スキンシップは認知発達にもいい影響を及ぼすといわれていて、分泌されるオキシトシンが一役かっているようです。
スキンシップがないと夫婦の危機に!?
スキンシップがなくても、日常生活で困ることはありません。しかし、精神的なところに影響を及ぼします。「言わなくても分かる」「触れなくても伝わる」と思っているのは自分だけで、実は相手の気持ちは離れていっているかもしれません。実際に、セックスレスは離婚の原因にもなります。スキンシップレスな夫婦は、たかがスキンシップと甘く考えずに真剣に向き合いましょう。
どちらかが不満に感じているかも
スキンシップがないことを、どちらかが不満に感じているかもしれません。「自分ばかりが好きみたいで嫌だ」「言われてするのは違う」などと、プライドが邪魔をして口に出していないだけの場合もあります。そんな状態が続くと、スキンシップを求めている方は不満が溜まり、「私は我慢しているのに」と些細なことでもイライラするようになります。
夫婦が不仲だと子どもにも影響する
夫婦があまりうまくいっていない原因の一つに、スキンシップ不足があるかもしれません。夫婦間で愛情不足に陥り家庭内がピリピリした状態だと、子どもにも悪影響です。また、両親が不仲だと子どもに不安感を与えます。子どもの精神状態が不安定になったり、自分の感情を押し殺すようになったりする前に、スキンシップ不足を解消して夫婦仲を改善しましょう。
スキンシップがなくなった原因とは?
スキンシップがなくなったと悩む夫婦やカップルは少なくありません。「寂しい」「悲しい」など、自分の気持ちばかりを相手にぶつけていませんか?相手にスキンシップを求めることも大切ですが、その前になぜスキンシップが減ったのか原因を考えてみましょう。もしかすると、自分の行動によって相手の気持ちが変化しているのかもしれません。
夫または妻の扱いが雑になっている
一緒に生活をしていたり付き合いが長くなったりすると、言葉にしなくても伝わるだろうと思い込む人も少なくありません。そうなると、感謝の言葉を言わなくなったり、相手に寄り添う言葉をかけなくなったりするでしょう。心の中では感謝していても、言葉や行動で示さなくては相手に伝わらないことの方が多いです。自分の扱いが雑になったと感じれば、スキンシップをする気も減退するでしょう。
自分の容姿に気を配らなくなった
長年一緒にいると、体型の変化や老化はつきものです。しかし、自分の努力次第で見た目を維持したり改善したりできます。スキンシップが減った原因は、自分の容姿に気を配らなくなったからかもしれません。以前より太ったり、老けたりしたことが原因というよりは、自分のために努力をしてくれなくなったことがショックなのでしょう。
スキンシップが苦手
もともとスキンシップが苦手な人もいます。自分にとってスキンシップにどんな価値があるのかを伝え、ハグしてほしいなどと、具体的な行動を伝えてみましょう。また、タイミングによっては仕事の繁忙期だったり悩みがあったりと、スキンシップができないほど追い込まれているのかもしれません。そんなときは、奥さんや旦那さんの今の状況を聞いてあげて、ねぎらってあげましょう。スキンシップの前に、夫婦の会話が大切です。
スキンシップをはかるためにできること
恋人同士の頃は一緒にいる時間が限られているので、スキンシップで愛情表現をする人も多いでしょう。しかし、結婚したり同棲を始めたりすると毎日顔を合わせます。共に過ごす時間が多くなった分「分かっているはず」「今じゃなくてもいい」と、愛情表現の頻度が減る人も少なくありません。スキンシップは大切な愛情表現の一つです。お互いの不安やセックスレスを解消するためにできることを紹介します。
キスやハグを習慣にする
感情が高ぶったときや、キスがしたくなったときはスキンシップに最善のタイミングです。しかし、自分の感情を合図にしていると相手とタイミングが合わないこともあるでしょう。キスやハグをするタイミングをふたりで決めておけば、スキンシップをとりやすくなります。例えば、寝る前のおやすみのキスや、いってらっしゃいのハグなどはタイミングが分かりやすいでしょう。お互いが認識できるタイミングを決めておけば習慣化しやすいです。
夫婦だけの時間や世界観をつくる
セックスも大切なスキンシップの一つです。しかし、いつでもできるという安心感や子どもがいるからという理由で、気づけばセックスレスになっている人も多いようです。セックスをしていない期間が長ければ長いほど、しづらくなっていきます。セックスレスを解消するためにまずは、ふたりだけの時間を作ってみましょう。家族ではなく、男と女を意識できる時間ができれば、いい雰囲気になりやすいです。
スキンシップ不足解消は自分を見つめ直すことから始めよう
スキンシップは愛情表現だけでなく、さまざまな意味を持つことが分かりました。どれだけ長い時間を共にしていても、お互いの思っていることは言葉にしたり行動で示したりしないと伝わりません。セックスレスの解消や関係性の向上には、些細なスキンシップが大きな役割を果たします。スキンシップ不足を解消するには、相手を責める前にまずは自分を見つめ直すことから始めてみましょう。