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自意識過剰とは?

自分に対する評価を意識し過ぎる人に、「自意識過剰」と使う場合がありますが、実際はどんな意味なのでしょうか。自意識過剰とは、友達や同僚、先生、上司などから自分がどんな風に見られ、評価されているのかを必要以上に気にしている状態のことです。類語だと、自己顕示欲、自己主張欲求などがあります。自意識過剰になると、さまざまな場面でストレスを感じ、生きづらさを感じるようになってしまいます。軽度の自意識過剰なら、大きな問題になりませんが、度が過ぎるとうつ病などと診断されるケースもあります。
あなたは自意識過剰?特徴を知りながらチェック!

自意識過剰は、男性でも女性でもなり得るものなので、日頃から自意識過剰になっていないか確認することが大切です。ここでは、自意識過剰の特徴を挙げていくので、自分自身に当てはまっていないかチェックしてみましょう。
1.外見がとても気になる
誰しもが、いい見た目でありたいと思いますが、自意識過剰な人は異常なまでに外見を気にしがちです。他人の前で、カッコイイ・カワイイ自分をつくりあげ、常に最高の状態でいたいと考えるのだそう。日頃から、ファッションやヘアスタイルなどに時間をかけ過ぎたり、メイクを何度も直したりする人は、このチェックに当てはまるかもしれません。
2.ネガティブ思考で言動を気にしてしまう
自分が発言したことについて、悩むときがあることでしょう。少ない頻度であれば、そこまで問題視する必要はありませんが、頻度よく気になるのなら注意が必要。自意識過剰な人は、ネガティブな思考になりやすく、ちょっとした言動を気にする特徴があるからです。
3.妄想が強くて勘違いしやすい
自意識過剰な人は、妄想が強い場合があります。たとえば、友人がコソコソと話していると、自分のことを話しているように感じ、自分は嫌われていて噂話をされているのだと被害妄想するのだとか。ほかにも、異性と手が触れ合っただけで、相手は自分のことが好きなのだと勘違いするケースもあります。
4.柔軟性がなくて決めつけてしまうことが多い
こうあるべきといった考え方をして、柔軟な態度がとれないことも自意識過剰の特徴です。状況に応じた臨機応変な判断ができず、自分の型にはめた考え方や行動しかできないことが多いそう。融通が利かない人とレッテルを貼られることが多く、そんな周りの評価からさらに考え方が硬くなってしまうようです。
5.周りの目が自分に向いているか気にする
自意識過剰な人は、よくも悪くも周りからの注目を浴びたいと考えてしまいます。周りが、常に自分を見ているのかが気になり、見ていないと不機嫌になりやすいのだそう。自分への注目を集めるため、話の最中に横から入ってきたり、人の話を聞かなかったりすることがあって、周りを困惑させるケースが多いようです。
自意識過剰な性格になる原因

自意識過剰になるのは、幼少期の経験や自己肯定感の低さなど、さまざまな要因が重なり合ってなるといわれています。具体的に、どんな経験が自意識過剰へとさせるのか解説していきましょう。
愛された経験が少なかったり、親から認めてもらえなかったりした
周囲から愛された経験が少ないと、愛されようとして容姿や性格を気にします。気にする期間が短ければ自意識過剰になりませんが、長く愛されないと自己評価が低くなり、自意識過剰になってしまうそう。また、両親から兄弟・友人と比べられたり、否定的な言葉を投げられたりして認めてもらえなかったことも自意識過剰の原因の一つに。親に認めてもらおうと必要以上に頑張ろうとする姿勢が、自意識過剰へとつながるようです。
成功する体験が少なかった
勉強や恋愛など、成功した体験が多いほど自己肯定感が高くなりますが、自意識過剰な人は成功する経験が少なかった可能性があります。失敗したことや恥をかいたことが積み重なり、自信が持てなくなったのかも。人は自信が持てないと、物事をネガティブに捉えやすくなり、自分はダメな人間だ…選ばれない人なのだ…と感じやすくなります。
過去からくるトラウマ
過去に受けた心の傷が、自意識過剰へとつながるケースもあります。トラウマは、失敗の積み重ねやいじめなどの経験からなるものだといわれていて、トラウマになると心の防衛反応が働くのだそう。心の傷が深くなるごとに、自分の身を守ろうとする反応が強くなるので、他人の目を異常に気にするようになります。
自意識過剰は改善できる?

自意識過剰になると、対人恐怖やネガティブな考え方などになり、ストレスを抱えやすくなります。ストレスを抱え過ぎて悪循環に陥らないためにも、自意識過剰を改善することは大切です。また、改善するとともに心のメンテナンスをして、自分自身を見つめ直すことも行いましょう。
自分に自信を持つ
今以上に、自信をつけましょう。自信がつけば、考え方や気持ちに変化がうまれ、自意識過剰を改善するきっかけへとつながるからです。自信のつけ方は、人によってさまざまですが、自分の行動が他者にどう役立ったのかを考えると、自信へとつながります。
さまざまな価値観があることを理解する
自分の考え方や生き方がすべてと思っている人は、さまざまな価値観に触れてみましょう。自分以外の価値観に触れてみると、こんな考えがあったのだと知り、狭い世界だけで生きていたことに気付かされます。他者の魅力溢れる価値観に気がつき、他者を認める努力を身につけましょう。
他人はそこまであなたを見ていないことに気付く
周囲の目は、自分が思うより自分に向いていないことを気付きましょう。たいていの人は、暇ではないのでそこまで他人を見ていないもの。たとえ、同じ空間にいて目があったとしても、その一瞬のみで、別に気にすることではありません。常に、自分は、注目されているといった考え方を少しずつ変えてみましょう。
新しい経験をして再度自分を評価してみる
自意識過剰な人は、自己評価が低いケースがあるので、新しい経験をして自分自身を再度評価してみましょう。新しい経験から、楽しんだり成功できたりすれば、こんなにも自分はできるのだと再発見し、自分の評価も高くなるはず。自信も少しずつ持てるようになるので、新しい経験をすることがおすすめです。
自分自身を好きになる
自分自身が好きではない人は、自分を好きになるところから始めましょう。自分を好きになれば、自己評価も高くなり、生きやすい人生をおくれるはずです。自分を好きになるには、ありのままの自分を受け入れ味方でいること。ポジティブな口癖に変えて、考え方を上向きにすることです。自分を認めて好きになり、自意識過剰を改善していきましょう。
自意識過剰を改善して自分を正しく評価しよう

自意識過剰は、さまざまな要因が重なり合ってなるといわれ、実際になると生きづらさを感じてしまいます。しかし、自意識過剰になったとしても原因を知って、自分を正しく評価し直せば克服できることがほとんどです。自意識過剰で悩む人は、自意識過剰を治し苦しみから抜け出しましょう。