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面接でも聞かれる好きな言葉は?の真意
「好きな言葉はなんですか?」。就職試験で面接官に聞かれたり、自己紹介するときに好きな言葉を教えてくださいと言われたり、実はさまざまなシーンで聞かれることが多い質問です。「好きな言葉は?」と聞かれてすぐに答えられる場合はいいですが、特に思い浮かばない人は、何か探してみるといいでしょう。影響力のある著名人や過去に偉大な業績を残した人間の名言や、昔から言い伝えられていることわざや四字熟語などでも構いません。好きな漫画からヒントを得ることもあるでしょう。心に響いた言葉を、好きな言葉として覚えておきましょう。
座右の銘を聞けば理想がわかる
座右の銘とは、自分がいつも身近に置いておきたい大切な言葉を意味します。ふと人生に迷いが生じたとき、立ち止まって自分自身を見つめ直したくなったときや仕事や恋愛、そのほかの人間関係で煮詰まってしまったときなどに、座右の銘を思い出して自分軸を正したり気持ちを奮い立たせたりするものです。特に形式や文章体は決まっていないので、自分で表現力を活かして自由に決められます。その人の座右の銘を聞けば、理想とする生き方や人生論、物事の良し悪しの基準、人物像などがわかるでしょう。
人生で大切にしているものがわかる
好きな言葉を聞くと、その人が人生で大切にしているものが見えてきます。たとえば、「初心忘れるべからず」が好きな言葉の人は、慣れている仕事やルーティンな生活パターンも日々大切にしようという気持ちがあり、丁寧に仕事をするようなタイプといえます。「継続は力なり」が好きな言葉なら、コツコツと調べたり勉強したりすることが苦にならず、目標やゴールに向かってひとつひとつを積み上げて堅実に歩いていくやり方が好きなタイプと想像できます。本人に自分の長所や性格を聞くよりも、好きな言葉を聞いてイメージする方が合っている場合もあるんですよ。
その人の価値観がわかる
好きな言葉でその人の価値観もわかります。たとえば、「足るを知る」が好きな言葉の人は、散財して好きなものを買うよりも今あるものを大切に使っていきたいと思っているでしょう。「有言実行」が好きな言葉の人なら、口に出したことは必ず成し遂げたいと思っているので、嘘をつくことが苦手、また人から嘘をつかれるのも好きではないでしょう。好きな言葉は、選ぶ人が共感したり深く納得したりできる内容のものです。好きな言葉の意味を考えれば、どんな人なのかおおよその判断がつきます。
生活や仕事で経験したことがわかる
好きな言葉から、その人の生活や仕事上で経験してきたことが推測できる場合もあります。たとえば、「独立独歩」の意味は、人に頼らずに自分で信じた道を進んで行くという意味があります。自分で仕事をしている人や、フリーランスの人などが好みそうな言葉ですよね。もちろん会社に勤めて仕事をしている人でも、先輩や上司に教わるばかりではなく自分でプロジェクトを任されて成功させた経験があるかもしれません。好きな言葉から、どのような生き方をしてきたか、どんな経験を持っているのか推測できます。
その人が情熱を傾けているものがわかる
好きな言葉から、その人が性格や生き方で情熱を傾けているものがわかるときもあります。たとえば、「人生一度きり」が好きな言葉の人は、仕事に限らずプライベートでも何か新しいことに挑戦したいと思っているかすでに挑戦を始めているかもしれません。「百聞は一見に如かず」が好きな言葉の人は、行動力や判断力のある人。人の話だけで物事を判断せず自分の目で確かめたい人でしょう。「鷹は飢えても穂を摘まず」が好きな言葉の人は、何かを行うときに正攻法で向かっていく正義感の強い人でしょう。
好きな言葉を短い一言でと突然いわれたら
好きな言葉を、一言でいってくださいといわれたら、どんな言葉を選びますか?すでに、座右の銘がある人はその言葉を伝えましょう。なぜ好きなのかを簡単に説明できるといいですね。また、好きな言葉をいうシチュエーションごとにいくつかの好きな言葉の中から、適したものを選べると、面接などでは自己PRができます。好きな言葉は自由に選べるものです。夏目漱石や太宰治、芥川龍之介のような昔の作家の本を読んで感銘を受ける言葉を見つけてもいいし、音楽の歌詞から気になる言葉を拾ってもいいですね。また、自分自身が心に思っている言葉や目標としていることを伝えてもいいでしょう。
ことわざや四字熟語をいってみる
昔から言い伝えられてきたことわざや四字熟語には、もともと教訓や風刺の意味を持つものが多くあります。古いことわざでも、人々の生活や体験の中から得た社会常識が含まれているものもたくさんあるので、いろいろなことわざや四字熟語を見てみるといいですね。「石の上にも三年」、「魚心あれば水心」、「切磋琢磨」、「一期一会」などいい意味を持つ言葉はたくさんあります。印象深い言葉をいくつか覚えておくといいでしょう。
自分自身の目標をいう
自分自身の目標を好きな言葉にしてもいいでしょう。必ず具体的な目標を使う必要はありません。「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」、「笑う門には福来る」、「変わることを恐れるな」など、自分がこうありたい、こうなりたいと思うイメージから好きな言葉を選んでみてください。言葉にも魂が宿るといわれます。好きな言葉を毎日つぶやいていると、いつの間にか目標だと思っていた人物像に自分がなっているかもしれませんよ。
英語の一言もかっこいい
英文にもことわざや座右の銘のようなものがたくさんあります。英文の中から好きな言葉を選んでもいいですね。英語がわからなくても選べますよ。おすすめは、好きな英語の曲を日本語字幕で聞きながら、心に響く言葉を選んでみるやり方です。ビートルズやジョンレノンなど、メッセージ性のある名曲を歌っているアーティストは多くいます。自分がファンのアーティストの曲から選んでみるといいでしょう。たとえば「Let it be」は、日本語では「なすがままに」という意味。物事に深く執着せずに川の流れのように生きていきたい人にぴったりですね。
自分の好きな言葉を見つけておこう
自分の好きな言葉が思い浮かばない人は、ぜひ見つけておきましょう。どんな形式のものでも構いません。好きな言葉が見つかると、自分の人生を生きるときに大きなヒントをもらえますよ。