ナルシストの本当の意味は？身近にいないかチェックしてみよう

ナルシストの意味とは

ナルシストと聞いてどんな人を思い浮かべるでしょうか。自分のことが好きな人や自意識過剰な人をナルシストと呼ぶことが多々あります。また、ナルシストという言葉を他人に使うときには、うぬぼれが強い人に皮肉を交えて使う場合も。ナルシストの明確な判断基準はありませんが、身近にこんなタイプの人がいたらナルシストと呼べるかもしれません。

自己愛が強い人

自他共に認める自分が大好きな人は、ナルシストといっていいでしょう。自己愛が強い人は、自分のことをかっこいい、またはかわいいと思っています。自分に対して服や美味しい食事などのご褒美をあげたり、アルバイトや仕事を少し頑張ったら決して無理はせずすぐに休憩したり、ちょっと微熱が出たら病院で医師に診察してもらったりするなど、自分で自分のことを大切に扱います。

自己陶酔する人

自分の容姿や行動、発言などに酔いしれる人もナルシストといえるでしょう。自分のスタイルを鏡に映してその姿に自己陶酔する、男性なら好きな人をデートに誘ったときの自分のエスコートに自分で満足する、女性ならデートでか弱い女性らしさを演出できたことに満足するなど、陶酔するシーンはさまざまです。自己陶酔するタイプは、自分が主人公の映画やドラマを見ているような気分になっているのかもしれません。

自分に自信がある人

自分に自信がある人もナルシストといえるでしょう。自分の考えや気持ちは正しくて、間違っているはずはないと思い込んでいます。そのため、何をやるときでも堂々としていてリーダーシップもあります。頼りがいがあり、ハキハキと話すポジティブな人に見えます。意見が同じときは意気投合できて楽しいですが、意見が違った場合はナルシストの人と話し合いをしても平行線でなかなか折り合いがつかないこともあります。

実は自信満々とは反対の自分を守るための場合も

ナルシストになる人の中には、劣等感の裏返し、または自分を守ろうとする心理が働いているケースもあります。自分に自信がない、過去に挫折したことがあり今もトラウマになっている、いじめにあうなど人間関係がうまくいかなかった人は、「自分はやればできる」、「自分は優秀な人間だ」と思い込み、ナルシストになって自分を守ろうとするのです。

ナルシストの由来と使い方

ナルシストは英語で、「narcissist」と書きます。しかし、語源はオランダ語の「narcist」から来ています。さらに英語のnarcissistやオランダ語のnarcistは、ギリシャ神話に出てくる美少年のナルキッソスから生まれた言葉です。ギリシャ神話を聞くとナルシストの言葉の由来が分かります。

ギリシャ神話が語源

ギリシャ神話の中では、ナルキッソスが女性の姿をした樹木などの精霊エコーの求愛を断ったために、神が罰として水面に映った自分の姿に恋をさせます。ナルキッソスは、自分の姿を美しい水の精だと思って恋をします。いつまでも恋しい自分の姿を見ていてその場から離れられずに死んでしまい、水仙の花になったというストーリーです。この話から自分自身を愛する自己愛や自己陶酔をナルシズムといい、自己愛が強い人をナルシストというようになったのです。

ナルシストの使い方は？

ナルシストの使い方をいくつか紹介しましょう。「彼女は毎日のように自分の写真を使いながらSNSをアップしていてナルシストよね」、「イケメンが好きってことはナルシストの男性が好きなんだね」、「うちの弟は、おしゃれにも興味がないし部活ばかりしているしナルシストとは程遠いのよね」。ナルシストは、男女問わず使えます。使い方次第では嫌味な印象にならないいい方もできますね。

いるいる？身近なナルシスト男＆ナルシスト女

周りの友達や同僚などの様子を観察してみましょう。接しているときには気づかないかもしれませんが、実はナルシストの男性や女性がいるかもしれません。ナルシスト自体は、特別悪いことではありません。また、ナルシストの程度によっては、見ていて微笑ましいと思えることも。ナルシストが取る行動の特徴についていくつかお伝えするので、参考にしてみてくださいね。

自撮りが大好き

写真を撮られるのが好きな人がいますが、その中でも自分で自分を撮る自撮りが好きな人はナルシストといえるでしょう。カメラのレンズに向けて目線を送り、もっともかっこよく、またはかわいく写るよう何度もシャッターを切ります。人に写真を撮ってもらうと、タイミングが合わず納得できない表情で写ってしまう場合もあるので、ナルシストは自撮りの方を好みます。

スマホの待ち受けが自分

スマホの待ち受け画面に自分の写真を使っている人は、間違いなくナルシストです。ヘアスタイルも整えて、女性ならばっちりメイクもして自分でもっともよく撮れたと思える写真を待ち受けに設定します。人によっては写真をさらに加工することも。スマホを操作するたびに、最高の自分の写真を見られるのでナルシストにはたまらないでしょう。

相手よりよく見られたい

相手よりよく見られたいという意志が感じられる人もナルシストでしょう。容姿が整っている人や頭の回転が速い人など、周りの人から一目置かれるような人の話が出ると、「自分にもそれぐらいできる」などといって反論します。ナルシストは常に自分が一番優れている人でいたいのです。

他人より自分自身が大切

他人のことよりまず自分自身を大切にする人もナルシストです。たとえば、みんなでバイキングに食事に行ったときに真っ先に自分の分の料理だけを取ってくる、同僚の仕事が終わらず残業になりそうでも予定があれば自分だけ先に帰るなど、ナルシストはまず自分のことを大切にし、譲り合いや助け合いなどの考えが浮かばないことも少なくありません。

異性の理想が高い

ナルシストの人は、異性の理想も高くなります。自分が一番かっこいい・かわいいと思っているため、そんな自分にふさわしい恋人を選ぼうとします。男性ならイケメンで高身長、職業や収入も気になるでしょう。彼女を選ぶときには、自分の好みのかわいいまたは美人でスタイルのいい女性、さらに女性の育った家庭や卒業した学校などを気にする人もいます。