目次
「気まずい」とはどんな言葉?
「気まずい」という言葉を聞いたことがあっても、実は正しい意味や用法がよくわからない人はいませんか?ビジネスシーンや学校などで、気まずいと感じるシチュエーションに出会うことも多いはず。「気まずい」は日常生活の中でよく使う言葉なので、意味や用法を正しく理解しておきたいですね。気まずいと感じる心理と使い方、例文の具体例と英語表現も簡単に紹介します。
「気まずい」の意味と用法
「気まずい」は「気不味い」とも表記します。辞書的には相手との気持ちが通じ合わず、不快に感じる様子を指す言葉です。お互いに心が打ち解けていないため、気持ちや行動がかみ合わず、しっくりこない状態のことですね。「気まずい」「気まずい雰囲気」「気まずくなる」といった使い方をします。はじめて会う人とふたりきりで会話をしなければならない状況など、なんとなく気まずいと感じるシーンは、日常の中でよくあること。また、過去に関係がこじれてしまった相手と再開したときなども、気まずいと感じる場面ですね。
気まずいと感じる心理
それでは、人はどのようなときに、気まずいと感じるのでしょうか。まず、友達との距離感がわからないときや、相手と打ち解けておらず、警戒心を持っているときに気まずいと感じるでしょう。また、相手に対して申し訳なさを持っているときや、自分が恥ずかしいと感じているときにも気まずさを感じます。このような人間関係の心理を持つと、同じ空間で過ごして会話をすることなどに支障が出てしまいます。対応に困る状況を気まずいと感じるのです。
「気まずい」の例文の具体例と英語表現
「気まずい」の例文の具体例と英語表現をみていきましょう。まず、あまり親しくない人とふたりきりになった場合の例文です。「親友が電話をするために席を立ったので、私と今日が初対面の鈴木さんのふたりが残され、会話に困って気まずい空気が流れた」。次に、勘違いでけんか別れした恋人と再会した場合の例文です。「彼が浮気していると勘違いし、けんか別れした元彼と再会して気まずさを感じた」。また、英語では「気まずい」は「awkward」です。自分が気まずいと感じることを、「I feel awkward.」と表現します。
よくある気まずいシーンと対処法は?
日常生活の中では、気まずいと感じるシーンがよく起こります。自分が気まずいと感じる場合はもちろん、その場にいる相手が気まずいと感じることもあるでしょう。よくある気まずいシーンと、気まずさを回避する対処法を紹介します。気まずさを解消する方法を知っておけば、自分と周囲の人が快適な空間の構築が可能になりますよ。
会話が続かないとき
仕事やプライベートの場において、会話がスムーズに進まないのは気まずい場面の代表ともいえる状況です。雑談力がないのに何か話さなくてはと焦ってしまうと、その場にふさわしくない話題を持ち出して失敗することも考えられます。会話が続かなくて気まずいときには、共通する知人の話題や最近興味があることについて話すのがおすすめです。会話に正解はないので、心を開こうと努力している姿勢を見せることで、相手も歩み寄ってくれることが期待できます。
冗談がすべったとき
場を盛り上げようとして言った冗談がすべったときも、気まずさを感じるシーンです。関東と関西では方言が違うため、冗談の受け取られ方が異なることも。この場合には、さらりと次の話題にうつるか、逆にすべったことを自虐的なネタにするのがよいでしょう。ビジネスシーンや男女の出会いの場では、あまり人に喜ばれない下ネタなどは興味本位で使わず、意識して避けるのがおすすめです。
ふられた相手と会ったとき
同じ学校やバイト先、職場にふられた元恋人がいる場合には、顔を合わせて気まずい状況に陥ることがありがちです。別れた相手が同席していると、過去の経緯を知っている周囲の人まで気まずいと感じてしまうこともあるでしょう。相手と気軽に接することができる関係を築くか、過去のことは気にしていないという態度をとることで、気まずさを回避できますよ。
気まずい空気を変えるのに効果的な方法
気まずい空気が流れたら、雰囲気を変えなくてはと焦ってしまうこともあるでしょう。しかし、焦りはかえってその場の空気を悪くさせる可能性もあります。まずは落ち着いて、気にしていないそぶりをするのがおすすめです。また、自分は気まずさを感じていても、相手はそれほど気にしていないケースも多いもの。気まずいと感じても、気にしすぎないことが大切です。
「気まずい」の類義語の違いと用法、使用するシーンとは?
「気まずい」という言葉には、よく似た意味を持つ類義語がいくつも存在します。類義語とは、似たニュアンスの意味や用法を持つ言葉のこと。ただし、用法や使用する場面によっては、どちらかの言葉が使えないケースも想定できます。ここでは「気まずい」の類義語の「バツが悪い」と「居心地が悪い」について、「気まずい」との違いと用法、使用するシーンを紹介します。その場にふさわしい言葉の選び方に迷ったら、参考にしてください。
「バツが悪い」の意味と用法、使用するシーン
「気まずい」の類義語に「バツが悪い」があります。どちらもその場に居づらい気持ちを表す言葉です。ただし、「バツが悪い」は自分が過去にしたことが原因で感じる気持ちです。相手と心が通じないことが原因の場合には「気まずい」、自分自身が何かをしてしまったことが原因の場合には「バツが悪い」を使います。「先生が大切にしていたカップを割ったのは自分だと言い出せず、バツが悪い」のように使用しましょう。
「居心地が悪い」の意味と用法、使用するシーン
「居心地が悪い」も「気まずい」の類語です。「居心地が悪い」は、その場にいることが不快で、負担だと感じる状態を表します。ただし、「気まずい」のように相手との心の距離は居心地の悪さに比例しません。例として、「大音量で音楽が鳴り響くレストランでは落ち着いて食事ができず、居心地が悪い」「周りがおしゃれな人ばかりで、地味な私は居心地の悪さを感じる」のように使う言葉です。
気まずいの意味を知って正しく使いこなそう
気まずい状況を感じた際に、自分の気持ちを言葉で的確に表現できるよう、「気まずい」という言葉の意味を正しく知ることは大切です。自分が気まずさを感じたときはもちろん、相手が気まずい状況になった場合にも、さりげなくフォローしたいですね。相手を思う気遣いが伝われば、気まずい空気が解消され、相手との関係性の向上が期待できますよ。