婚約指輪をプレゼントされたら、お返しは必要でしょうか。それを用意するとしたら、いくらくらいのものを、いつ渡すのがベストなのでしょうか。
日本では「結納返し」をするという習慣があり、婚約指輪にもお返しをするのが一般的でしたが、最近では結婚式の多様化の波もあり、お返しをしないケースも増えています。
とはいえ、何らかの形で感謝の気持ちを表したいと思う方も多いはず。そこで今回は、婚約指輪のお返しについて解説していきます。
目次
婚約指輪のお返しはしたほうかよい?
2023年の結婚情報誌のトレンド調査によると、婚約指輪のお返しを「した」と回答した割合は48%、「しなかった」と回答した割合が52%という結果が出たとのこと。
そしてお返しをした女性の多くは「嬉しかったので私からも記念になるものを送りたい」あるいは「相手にも記念になるものを身につけてほしい」といった理由をのべていたのだそうです。
一方で、お返しを「しなかった」方の理由には、「相手から『お返しはいらない。その代わりに引っ越しや挙式の費用、あるいは貯蓄に回してほしい』と言われたから」という意見がありました。
お返しの有無、プレゼントを決める際は、相手の意見を尊重していきましょう。
また、どうしてもお返しをしたい場合には、「感謝の印としてお返しを送りたいと思っているけど、どうかな?」と単刀直入に聞いてみることがおすすめです。
お返しの相場と人気のアイテムとは?
それでは実際に、お返しを送った女性の価格相場や人気のプレゼントアイテムには何があるのかをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
「半返し」がお返しの価格相場
彼から受け取った指輪の金額の半分とする「半返し」が一般的とされています。
婚約指輪の平均購入金額が35.7万円として、お返しの平均額は14.5万円程度。ただし、地域や家庭によっても相場観が変わってきますので、お互いに話し合って「私たちの場合はこれでいこう」と決めるのが一番です。
大切なのは金額ではなく、お互いへの感謝の気持ちです。お二人のできる範囲で、自分たちらしい幸せの形を表現するツールとして贈り合ってみてはいかがでしょうか。
お返しには何を送るべき?人気のアイテムはある?
婚約指輪のお返しは、婚約の証となるものなので大切に使ってもらえるようなもの、あるいは想い出に残るようなものを贈るとよいでしょう。いずれにしても、相手に欲しいものを聞いてから選ぶのが最善策ですよ。
ここからは、実際に人気のアイテムをいくつかご紹介します。
① 腕時計
お返しの品として、一番の人気を集めているのは腕時計です。
質のよい時計は一生ものですので、「一緒に時を刻もう」という想いで贈る方が多いようです。
スイスの高級時計ブランド「オメガ」「ロレックス」「タグ・ホイヤー」などのほか、日本の「セイコー」も人気の時計です。
② (オーダーメイド)スーツ
仕立て直しが可能で、長期間愛用できるオーダーメイドスーツのほか、仕立券も定番の人気です。
また、スーツを選んだ方の中には、「形に残るものを贈りたい」「結婚式をもっと楽しんでほしい」という想いから、結婚式用のタキシードを贈った方もいらっしゃいます。
相手をオーダーメイドショップに連れていき、生地やボタンなどを自分で選べるという楽しみも味あわせてあげられたとのこと。結婚式で着用後、スーツにリメイクも可能なので、いつまでも大切に着てもらえるはずですよ。
③ 結婚指輪
婚約指輪を買ってもらったのだから、自分からは結婚指輪を贈るという選択肢もあります。
結婚指輪の費用相場は20~25万円程度で、婚約指輪の半返しと考えても、ちょうど良いくらいのお値段なのではないでしょうか。
④ ネクタイピン、万年筆、眼鏡などの小物
ネクタイピン、万年筆、眼鏡、財布、キーケースなどの実用的な小物も喜ばれます。
長く大切に使える、センスの良いデザインのものを選びたいところです。
⑤ 2人での旅行やディナー
形には残らなくても、2人で旅行やディナーを楽しんで、素敵な思い出を作るのはいかがでしょうか。
自分のために念入りに計画してくれた素敵なプランなら、きっと喜ばれるはずですよ。
婚約指輪のお返しを贈るタイミングは?
次に、お返しを贈るタイミングについてもご紹介します。
一般的なマナーとして、贈り物のお返しは3週間~1か月後くらいまでに贈るものとされていますが、婚約指輪のお返しはこれに準じなくても構いません。結納や婚約の食事会を開く予定があるのなら、それに合わせるのがベストでしょう。
食事の席で婚約指輪とそのお返しを交換し、家族の前で披露するのはとても良い記念になります。
また、スーツを贈る場合は結納や食事会の際に着用してもらえるよう、事前に贈るケースもあります。
義母から受け継いだ場合もお返し(お礼)の品を
彼からではなく、「義理の母親から婚約指輪を受け継ぐ」というパターンも珍しくありません。
この場合、想い出の詰まった大切な品物を譲り受けるわけですから、「お返し」よりも「お礼」の気持ちが大事になってきます。ぜひ、義母へ感謝の気持ちを伝えてください。
お礼としては、アクセサリーや旅行券のプレゼント、食事会への招待などで感謝の気持ちを表す女性が多いようです。
義母へのお返しの相場は?
義母からの婚約指輪のお返し(お礼)の相場は、数万円~10万円程度です。
「半返し」で選びたいと考える方もいますが、お義母さんに直接金額を聞くわけにもいきませんし、好意で譲ってくれることを考えるとそこまで神経質にならなくても大丈夫といえるでしょう。
婚約指輪のお返しは相手の意見を尊重して決めよう
お返しはカップルによって、したりしなかったりと意見が分かれているのが実情です。お返しをするのもよし、感謝をしながらもお返しの代わりに将来の貯蓄に回すのもよし。さまざまな価値観があるのです。
お返しを渡す場合、腕時計やオーダーメイドのスーツなどが人気です。そしてお返しを渡すタイミングは、結納や食事会など、皆が集まる際に渡すのが慣例のようです。
二人が納得のいく、二人らしい結論を出して素晴らしい思い出にしてくださいね。