マッチングアプリでメッセージのやり取りをしていると、相手から「プロフィール以外の写真も見たい」と頼まれるような場面が少なからずあります。
いくら好感度の高い相手でも、知り合って間もない人物に顔写真を送ることに不安や抵抗を感じる人は多くいるでしょう。
そこで今回は、アプリの相手にまだ写真を送りたくないときの適切な対処法をご紹介します。
メリットやデメリット、写真を送るリスクについても解説するので、信頼関係を築くヒントとしてお役立てください。
目次
マッチングアプリで写真を送ることのメリットとデメリット
マッチングアプリでの顔写真のやり取りは、お互いの信頼を得やすくなる一方で、悪用されるなどのリスクも考えられます。
ここでは、写真を送ることの「良い面」と「注意すべき点」について詳しく触れていきましょう。
【メリット】相手からの信頼度が高まる
プロフィール以外に身分のわかる写真を送る行為は、サクラや業者ではなく「実在する人物」であるという安心感を相手に与えられる点で大きなメリットといえるでしょう。
多くのアプリにおいて、プロフィール一覧に表示される最初の情報、そして「選ばれる入口」となるものが写真です。
視覚情報である写真があれば、外見だけでなく雰囲気や年齢層、清潔感といった恋愛において重要なポイントもある程度伝えられるため、すんなり恋愛対象として見てもらいやすくなります。
さらには「真剣な出会いを求めている」という誠実さや積極性をアピールする材料にもなるため、多くの相手と出会うきっかけを作るためには必要不可欠な要素なのではないでしょうか。
【デメリット】個人情報とストーカー被害に注意
マッチングアプリで知り合った人に写真を送るときは、さまざまなリスクを考慮する必要もあります。
もしも相手が悪質な人物だった場合、別のサイトやSNSに無断転載されるような被害に遭うだけでなく、なりすましアカウントや詐欺目的の利用など、深刻なトラブルに発展する可能性もあります。
また、写真には撮影場所や撮影機器などのデータが残っていることも多く、削除しないまま送信すると、位置情報が相手に渡ってしまう危険性も。それでなくとも、写真情報から得られる手がかりは多いため、容易に生活圏を特定されてのちにストーカーや付きまといの被害を受けるようなケースは多数報告されています。
一度送った写真は相手の端末に残り、取り消すことができません。自分の身を守るためにも、写真の送信にはある程度慎重になるべきでしょう。
どうしても写真を送りたくないときの対処法4選!
「写真が欲しい」と頼まれたからといって、どうしても不安が残る場合、無理に応じる必要はありません。
相手にその気持ちを丁寧に伝える方法、あるいは写真以外で信頼を得る工夫を知っておくことで、自分のペースで安心してやり取りを進められるはず。
どんな方法なら円滑にやり取りを続けられるのか、具体的な対応策を4パターンでご紹介します。
① 正直に「不安がある」と伝える
考え方は人それぞれだからこそ、正直に「写真をネットで送るのは不安」「送りたいのはやまやまだけど、会うまでは個人情報を送れない」などと自分の気持ちを素直に伝えましょう。
無理にごまかすよりも誠実な印象を与えやすく、理解ある相手ならきちんと配慮してくれるはずです。
マッチングアプリでは、相手の人柄を見極めることも重要。こちらの不安に理解を示さずに強引に要求する相手ならば、早々に見切りをつけたほうがよいともいえます。
また、相手の状況や態度によって対応を変えるのも禁物。「しおらしい態度をしているから」と一度でも要求を聞き入れると、次はより過激な要求をされることも。トラブルの原因になるため、断ると決めたのなら毅然とした態度を取りましょう。
② プロフィールを丁寧に作成して誠実さを伝える
顔がハッキリとわかる写真を送りたくない場合、自己紹介ページ(プロフィール欄)をとにかく充実させてみましょう。
どんな人なのか、どんな価値観や趣味を持っているのか、なぜ写真を載せていないのかなど、理由も含めて丁寧に書くことで、誠実な印象を与えられます。
また、読書や音楽、映画など相手が共感しやすい話題を盛り込むことで、写真がなくても「この人と話してみたい」と思わせるきっかけになるかもしれません。
- 「顔は会ってから」
- 「写真交換はある程度のやり取りの後で」
- 「サクラや勧誘目的ではありません」
上記の文例のように、前向きな意思表示を加えるなどの工夫も取り入れてみるのがおすすめです。
③ 「雰囲気が伝わる」写真を活用する
写真の有無は相手からの信頼にも関わるため、完全に非公開というのはやはりマッチング率を下げる要因になります。
「写真は出したくないけどマッチしないのも困る」という人は、後ろ姿や特定されない程度のアングル・引きの写真など、極力雰囲気が伝わる画像を使いましょう。
- カフェで過ごしている写真
- 旅行先のスナップ
- 料理の写真
- 趣味を楽しんでいる写真
- 楽器・書籍・カトラリーなどの愛用品
上記のような写真も、ライフスタイルを感じさせて親しみや信頼を生む効果がありますよ。
④ 「信頼を得た段階で」写真交換を提案する
やり取りが順調に進めば、相手の人柄や素性も見えてきて関係性が深まっていくことでしょう。
「この人なら大丈夫」と思える信頼関係ができたタイミングで写真交換を提案するのもよくある手段です。
事前に「ある程度仲良くなってから送りたい」とはっきり伝えているのなら、誠実さや慎重さが伝わり「むしろ安心できる」と感じてもらえる場合も大いにあるでしょう。
ただし、送信する際は安全対策も忘れずに。位置情報の削除や背景をぼかすなどして住所特定を防ぎ、相手に必要以上の情報が渡らないよう努めてください。
写真を送るか迷ったら、「安心できる関係かどうか」を基準にしよう
マッチングアプリで写真を送るかどうかは、多くの人が直面する悩みです。写真を送ることで信頼が深まることもありますが、同時にプライバシーや安全に関わるリスクも伴います。
そして重要なのは、「送る・送らない」ではなく「自分が安心してやり取りできる相手かどうか」です。
こちらのペースや価値観を尊重してくれる相手こそ、今後も信頼できる関係を築ける存在となってくれるはず。
写真を送ろうか悩んだときは、「この人になら見せても大丈夫」という安心感が芽生えるかどうかを判断基準にしましょう。