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ハグで期待できる効果

皮膚は露出した脳とも呼ばれ、医学的にも肌感覚は脳に与える影響がとても大きいと言われています。心地よいと感じる肌への刺激は、幸せホルモンである「オキシトシン」の分泌を促します。信頼関係のある人との心地よいハグは、オキシトシンの作用で、信頼や愛情、安らぎなどの幸福感を得て、ストレスを軽減する効果があるそうです。実際、ハグやマッサージは医療の現場でも用いられます。オキシトシンの作用は、女性の幸福感になくてはならないものです。
幸福度が高まる
ハグやスキンシップによって分泌されるオキシトシンは、愛情ホルモンまたは幸せホルモンと呼ばれ、幸福感を高める役割があります。さらに、オキシトシンは脳内でセロトニンの働きを活性化します。うつ病患者はセロトニンの分泌が少ないため、セロトニンを増やす治療をすることからも、セロトニンは心の安定を保つのに大切なホルモンと言うことがわかります。実際には、副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスします。その結果、安心感や落ち着き、信頼や愛情を感じるのです。
協調性が増す
ハグの効果を研究した論文も数多くありますが、その中で、児童において協調性が増したと報告されているものもあります。一定時間じっとしていられなかった回数が減ったり、トラブルの回数が減ったりと、子どもたちの不安が軽減される結果となったとのこと。親子間のハグはもちろん、養育者や保育者など周囲の人とのハグも効果的です。
ハグの相手との絆が深まる
オキシトシンは信頼ホルモンとも呼ばれていて、信頼感を生み出す役割も担っています。大切な人との信頼関係をより深めたいときに、ハグはとても効果的です。また、オキシトシンには道徳観を高める作用もあり、周囲から信頼を得やすい性格を形成するのにも一役かっています。オキシトシンが人と人をつなげ共感性を高めるため、より相手との絆が深まる結果に。
免疫力・美容効果アップ
オキシトシンは肌の老化を抑え、ストレスホルモンであるコルチゾールは肌の老化を加速させるとわかっています。ハグをすることにより、オキシトシンの分泌が促され、コルチゾールを減少させるのでアンチエイジングの効果が期待できます。また、オキシトシンは細胞を修復する作用もあり、各組織の細胞を修復し、美肌だけでなく免疫力アップの効果も。過剰な食欲を抑える働きもあるため、ダイエットの強い味方にもなるでしょう。
ハグの効果を期待できる相手

信頼できる相手との気持ちよいハグしか、ハグのよい効果はもたらされません。なぜなら、女性は男性に触れられた場合、不快感が高まり逆効果になった研究結果もあり、信頼できない相手や不快なスキンシップは強いストレスになるからです。また、幼少期に虐待などの過酷なストレスにさらされると、オキシトシンが分泌されにくい状態で、逆にハグで不快感を示すこともわかっています。だれに対してもやみくもにハグを求めるのは危険です。
恋人同士・夫婦のハグで倦怠期知らずに
彼氏や夫などパートナー間でのハグは、愛情と信頼関係を深めることで倦怠期対策にもなるでしょう。パートナー間で、けんかをしたり気まずくなったりしたときはもちろん、現状の関係性がよいときでも、積極的にハグすることで良好な関係性を維持できます。また、夫婦間では夫婦円満の秘結になるのは当然のこと、さらには子どもの情緒によい影響を与え、家族全体の幸福感に結びつくのです。
親子関係のハグで子どもは健やかに成長
ハグの相手の中でも、親子間のハグは非常に大切な意味を持っています。子どもが赤ちゃんの頃から、親がハグやスキンシップのコミュニケーションを取り続けることで、子どもは愛情を受け取っている感覚を肌から刻みます。親子間の身体的な接触が不足すると、情緒や社会性を育めないばかりか、免疫力低下や発育発達不全をおこすことに。また、成人したときに周囲との人間関係や社会生活に支障がでて、苦しむことにもなります。親子関係のハグは必要不可欠です。
友達同士・仲間のハグで信頼関係を深める
女子同士、仲間同士でも友情の表現として、ハグする機会があるでしょう。とくに喜びや感動を共有するとき、思わず抱きついてしまうこともあるのでは?スポーツの世界でも、優勝やタイトル獲得の名場面でよく見られる光景ですね。こうした友達や仲間とのハグも当然ハグの効果を得られ、信頼関係や絆を深めてくれます。
ペットやぬいぐるみへのハグで癒やし効果
ペットやぬいぐるみなど、ふわふわした手触りのものもハグの癒やし効果を期待できます。心理学者ハーローの子ザルの実験では、ミルクが飲める針金の親ザル人形と、柔らかい布でできた親ザルの人形を置くと、子ザルはミルクを飲む以外はずっと布の人形にしがみついていました。また、びっくりしたときも、怖がって布の人形にしがみついています。血の通う生き物に越したことはありませんが、ぬいぐるみや手触りのいいものでも可能です。そして何より、自分で自分をハグしてあげることが大切です。
効果的なハグの方法

20秒間のハグで幸せホルモンのオキシトシンが分泌し、その効果は1時間も持続すると言われています。さっとハグしてスッと離れるあいさつハグより、20秒間しっかりハグするほうが効果的。その効果は1時間持続するため、可能であればまた1時間後にハグすれば、よりオキシトシンの分泌が持続します。オキシトシン効果で、幸せオーラ満載の身も心もきれいな女性になりましょう。ほかに、以下のテクニックでさらなるハグの効果が期待できます。
信頼関係のある相手と
世界ではハグは自然なコミュニケーションとされますが、日本人である私たちは、異性相手には抵抗があるのも事実です。とくに、頬や胸などのパーソナルスペースを接触させる可能性があることからも、不快を感じる相手とは逆効果になってしまいます。自分はよくても、相手に不快を与えてしまっては、迷惑行為になるばかりか不用意に人を傷つけてしまいかねません。面識があり、信頼関係がある相手と気持ちのよいハグをしましょう。
少し離れた距離から合図を送る
相手の同意を得ずにいきなりハグすることは、控えたほうがいいかもしれません。少し離れた距離から両手を広げ、いまからハグするよとサインを出して相手の反応を見ましょう。親しい間柄なら、まずは腕や肩に手をかけ瞳をみつめてみましょう。相手に準備を与えるとともに、相手が不快な反応をしていないか確かめて。
カップルなら後ろハグも
ハグの姿勢は、通常お互いが向き合う形ですが、カップルならば後ろハグもおすすめ。男性から後ろハグをしてもらうと、大きな包容力を感じられるでしょう。逆に女性から後ろハグをすることでいつもとは違う状況を作り、男性心理をくすぐることもおすすめです。
ハグの効果で身も心も美人になれる

ハグすることで分泌される幸せホルモンのオキシトシンが、女性を身も心も美しくしてくれます。普段、なかなかハグやスキンシップを積極的にできない日本人の私たちですが、パートナーや友人、仲間や家族にもハグの効果を伝え、皆でハグしあえると、皆が幸せな気分になるでしょう。自分の周りが幸せでいると、相乗効果で女性はますます美しく幸せにいられます。