投稿者:宮城在住 30代(35〜39歳)男性
少し前の話なのですが、今でも忘れられない、印象に残っている人がいるので投稿します。
アプリでマッチングした彼女は、メッセージを始めてからというもの、
「何故か頑なに会おうとしてくれない」というタイプでした。
このサイトではよくある話だとは思いますが、
彼女の場合、メールの文体は至ってフレンドリーで、会話を楽しもうという姿勢が伝わってきたんです。
積極的にこちらの話題にも乗ってくれる方だったので、
僕は「まぁそれでもいいや」と思い、会えないことは棚に上げて、何ヵ月もかけてやり取りを続けました。
その間、日常のことや趣味のこと、仕事や人生観まで、随分といろんなことをお話ししました。
彼女は話が面白く、知識も豊富で、知的な人だという印象でした。
しかし、今になって振り返ってみると、彼女が語っていたプロフィールや趣味には、大きな違和感があったことに気づきます。
例えば、「競馬が好き(お金には頓着せずネット上で楽しむ)」「投資も好き」「ゲーム理論について書かれたビジネス書を読んでいる」
さらには「好きな歌手は尾崎豊と長渕剛」といった、趣味嗜好が極端にバラバラな情報ばかりが並んでいました。
冷静に考えてみると、これら全ての条件を満たす女性なんて、この世に本当に存在するのでしょうか?
まるで、男性ウケする要素を寄せ集めたかのような、作り上げられたキャラクターだったのかもしれない、という疑念が拭えません。
彼女とのやり取りの終わり方も、非常に唐突でした。
ある日、彼女から突然、「元彼と寄りを戻すことに決めた。既に同棲を始めている」という話になり、それを境にやり取りが終わりました。
最後のメールを見て、僕は、何故か「勝った」という気持ちになったのを今でもよく覚えています。
こちらが会えない状況を我慢し、彼女の作り上げたキャラクターと向き合い続けた結果、もう話せることを全て話し尽くして、
向こうから身を引いてくれたのだろうと悟ったからです。
僕との関係を続けることに、彼女側が疲れてしまったのでしょう。
結局、彼女の正体が何だったのかは分かりません。
あの人は、今もどこかで誰かとメールをやり取りしているのでしょうか?
顔を合わせてはくれませんでしたが、メッセージの文面からはなんだか良い人っぽそうな印象も受けていたので、
どこかで幸せになっていてほしいと願っています。






