マッチングアプリでの出会いが当たり前の時代となりましたが、「マッチングアプリ婚は離婚しやすいのでは?」と不安に感じている人も少なくないでしょう。
実際のところ、出会い方だけで結果が決まるわけではありませんが、アプリ特有の構造によって結婚後にズレが表面化しやすいのも一つの事実です。
この記事では、離婚率の実態を整理しながら後悔しないために必要な事前の擦り合わせについても具体的に解説します。
目次
むしろ円満?マッチングアプリ婚の離婚率が高くない3つの理由
結論からいうと、マッチングアプリ婚の離婚率が確実に高いという事実はありません。
公的な統計はありませんが、2020年に放送されたテレビ番組の調査企画では、アプリ経由で結婚した夫婦の離婚率はそうでない夫婦より約2%低いという結果が紹介されています。
では、どんな背景からアプリを介した結婚が離婚につながりにくくなるといえるのか、3つのポイントでまとめます。
1. 最初から条件や価値観がわかっていたから
自然な出会い方だと、好きになってから「実は金銭感覚が全く違った」「結婚願望がなかった」「休日の過ごし方が合わない」と気づくことも多くあるのではないでしょうか。
一方でアプリを通じた出会いなら、知り合う前にプロフィールで年収、趣味、結婚観などをすり合わせることが可能です。
2. 「結婚」という目的が最初から一致しているから
真剣な婚活アプリやマッチングアプリを使う人は、最初から結婚を見据えていることが多いです。
そのため、交際から結婚までのプロセスで目標のズレが生じにくくなります。
結婚に対する本気度が同じなら、将来のビジョンをしっかり想定しつつ交際している可能性も高いため、「いざ結婚したら相手に覚悟が足りなかった」といった致命的なすれ違いを防ぎやすいです。
3. 「恋は盲目」状態になりにくく、冷静な判断ができるから
自然な出会いからの恋愛だと、情熱や感情が先行して相手の欠点が見えなくなる、いわゆる「恋は盲目」状態に陥ることも少なくありません。
その一方でアプリでの婚活中は、一人に絞らず複数の相手と並行してやり取りをする機会が多くなります。
他者と比較するプロセスを挟むことで、感情の勢いだけでなく客観的に「生涯のパートナーとしてふさわしいか」を見極められるのです。
なぜすれ違う?マッチングアプリ婚に多い3つのズレ
一方で、実際の結婚生活ではすれ違いを感じるケースも少なくありません。
マッチングアプリは接点のない状態から関係が始まる恋愛のため、ちょっとした理想のズレによって不安や迷いが生じやすいのも特徴です。
では、具体的にどんなズレが起きやすいのか、代表的なものを3つに整理して解説します。
1. 価値観の深掘り不足
会話は弾むのに、核心的な話をしてこなかったケースです。
たとえば、お金の優先順位や働き方、家族との距離感。どれも重要ですが、交際初期には避けがちなテーマでもあります。
「深掘りしすぎて重いと思われたくない」という気持ちが働いた結果、表面的な相性だけで関係を進めてはいませんか?
楽しい時間は共有できているのに、土台となる価値観が見えていない状態のカップルは注意が必要です。
2. 共通のコミュニティがないことによる日常のギャップ
職場や友人関係といった自然な出会いの場合、交際前から「疲れている時の態度」や「周囲への接し方」など、相手の日常的な姿をある程度知りやすい傾向です。
しかし、接点のない状態からスタートするマッチングアプリでは、お互いを知る場が「デートというよそ行きの空間」に限られがちです。
同棲や結婚をして初めて、部屋の状態や日常の癖、休日の過ごし方といった「素の生活スタイル」のギャップに直面し、小さなストレスを抱えやすくなるという特徴があります。
3. 条件重視だったことによる「人間性」の確認不足
マッチングアプリで効率的に相手を探せるのは、好みの条件で絞り込みができるからです。
また、アプリならではの合理的なシステムは「条件が合っているから大丈夫」と感じやすく、安心感を先に得やすいという側面もあります。
とはいえ実際の結婚生活は、その条件だけでは当然成り立ちません。
年収や職業などのスペックは完璧でも、「トラブル時の対応」や「思いやりの見せ方」など、プロフィール上で数値化されない人間性の部分を見落とすと、結婚後に大きなギャップを感じてしまう原因になります。
後悔を防ぐ!同棲・結婚前に擦り合わせる4つのチェックポイント
結婚前のズレを解消するための方法は実はシンプルで、事前に「見える化」をすることです。
特に以下の4つは、結婚前に必ず共有しておきたいポイントです。
① お金の使い方・管理
- 貯金の優先度
- 趣味への支出
- 家計の管理方法 など
「どちらが管理するか」だけでなく、「どういう考えでお金を使うか」まで共有しましょう。
価値観が見えてきた分だけ、その後の無駄な衝突を防げます。
② 家事の分担
家事は「やれるほうがやる」では曖昧になりやすいもの。どれがマストで、どのくらいの頻度やれていればOKかなどの現実的なラインを共有しておけるとお互いの負担感が減りやすいです。
また、残業や休日出勤に対する考え方も含めて話しておくと、結婚後のすれ違いをより防ぎやすいでしょう。
③ 一人の時間の必要度
理想的と感じる「一緒に過ごす時間の長さ」は、人それぞれです。
結婚後も頻繁に連絡を取りたい人もいれば、一定の距離を保てているほうが落ち着く人もいます。
こうした価値観の違いを事前に共有しておくことで、「愛情が足りないのでは?」という誤解を防げます。
④ 将来設計
- 子どもを望むか
- 望む場合はどのタイミングか
- どこに住みたいか
- どんな暮らしをしたいか
これらは大きな方向性だけでも共有しておくと、判断の迷いが減ります。
意見を一致させるというよりは、違いを認識して、どう折り合いをつけていくかがポイント。この視点を持てるかどうかが、関係の安定性を左右します。
同棲・結婚前の擦り合わせでより良好な関係に
マッチングアプリ婚は条件や目的が事前にわかるため、決して離婚率が高いわけではありません。
しかし、日常の姿や深い価値観が見えにくい特有の弱点もあります。
スペックや表面的な相性だけで決断するのでなく、同棲や結婚の前にお金や家事、将来のビジョンといった「リアルな生活」についてもしっかり話し合いましょう。
お互いの違いをどう擦り合わせていくかが、後悔のない幸せな夫婦関係を築く鍵となりますよ。





