「推し」を恋愛対象として見ること自体は個人の自由であり、本人や周囲に迷惑をかけなければ問題はありません。
ただし、もしもアイドルや俳優など遠い存在の「推し」に恋愛感情を抱いた場合、現実的にその恋が成就することは難しく、気持ちがエスカレートして苦しくなり、感情の整理が必要となる場合も出てきますよね。
ここでは、遠い存在にいわゆる「ガチ恋」をしてしまって困っている方に向けて、具体的な対処法を7つご紹介いたします。
目次
「推し」の定義とは?
そもそも、「推し」とはどのようなものなのでしょうか。
「推し」という言葉は、主に日本のサブカルチャーで使われるファン文化の一つを表す言葉です。
一般的に、特定のアイドルや俳優、キャラクター、アーティストなど、特別な愛着や応援の気持ちを持っている対象のことを指します。
推しの語源は、英語の「推す(support, recommend)」であり、自分が「推す」存在、つまり応援したい人物やキャラクターこそが「推し」です。
「推し」の対象は身近な人と違う?
一般的には身近にいる存在を誰でも気軽に「推し」と宣言する傾向はなく、アイドルやタレントなど、どちらかというと自分とは遠い世界の中で華やかに活躍しているような人物が「推し」の対象である場合が多いです。
ファンは「推し」が成長する姿、努力を重ねて成功していく過程を見守ることで、自分自身も感動やモチベーションを得られるのです。
そして、自分が応援する中でひたむきに努力して今以上の結果を出す彼・彼女らの姿を見ることで、ファン自身も大きな影響を受けていきます。それが次第に「特別な感情」を募らせてしまうきっかけへつながることも、決して珍しくはないのかもしれません。
「推し」とファンとの関係性
「推し」とファンの関係性は、一方通行なものであることが多いです。
多くの人々に支えられている「推し」はファン個人を認識していないことも多く、通常ファンは、そのことを理解したうえで応援します。ライブやイベント、SNSなどを通じて応援するファンは、直に接する機会が少なくても遠くから支えられていること自体に喜びを感じている場合が多いためです。
このような愛情は、現実の人間関係とは異なる特別な感情と言えますよね。
多くのファンは「恋愛」と「応援」を区別して楽しみ、「推し」に対する気持ちは現実的な恋愛ではなく、理想や夢を投影する対象であり、現実生活の中で自分を励ましてくれる存在と認識します。
中には「ガチ恋」してしまう人も…?
ファンの中には「推し」に対して純粋な応援や尊敬以上に、恋愛感情までも抱いてしまう人もいます。
この真剣な恋愛感情を意味する「ガチ恋」は、「推し」が理想の恋人像と重なり、日常生活においてもその存在が大きくなりやすいのが特徴です。「推し」のSNSやメディア出演、ライブパフォーマンスなどに一喜一憂し、まるでリアルな恋愛をしているかのような感情をどんどん募らせてしまうのです。
しかし、このようなガチ恋の感情は往々にして一方的なものであることから、その感情に応えてもらえる可能性はほとんどありません。
遠い存在にガチ恋したときの対処法7選!
「推し」本人やほかの方に迷惑をかけない程度であれば、恋愛対象として見ること自体は個人の自由です。
しかし気持ちがエスカレートすると、思ってもない方向に暴走してしまうこともあるかもしれませんよね。
そんなときのために、以下のような対処法を把握しておきましょう。
1. 「推し」という存在を認識し直す
「推し」とは、つい自分の理想を投影しやすい存在であることを認識し直しましょう。
自分の生活と相手の世界は異なる・自分の理想通りの人物は滅多に存在しないという事実をしっかり意識することが大切です。
2. 友達や別のジャンルに目を向ける
ガチ恋で気持ちがいっぱいになってしまったときは、友達と過ごす時間や別のジャンルの趣味に目を向けてみましょう。
新たな刺激で心がリフレッシュされれば、冷静に「推し」と向き合いやすくなります。
3. ほかの「推し」を見つける
ほかのアイドルや俳優、アーティストに目を向けてみると気持ちを分散させやすくなります。
複数の「推し」を持つことで、一人だけに執着しなくなる上に自分の世界の幅も広がるので一石二鳥ともいえるのではないでしょうか。
4. 自分自身の生活向上を目指す
推し活だけでなく今一度自分自身の生活に目を向けて、仕事や学業などに取り組むことも効果的です。
自己成長を意識することで、自然とガチ恋の感情を前向きに昇華させられるはずですよ。
5. ガチ恋ではなく「応援」モードに切り替える
恋愛感情を持つことが苦しい場合は、純粋に応援するファン目線気持ちをもう一度掘り起こしてみましょう。
無理に接近しようと躍起にはならず、一歩引いた位置から冷静に見つめ直すことで、応援する楽しさを再発見できるかもしれません。
6. 共感してくれる仲間と話す
同じようにガチ恋を経験している仲間と話すことは、感情を共有し、整理しやすくなるためおすすめの方法です。
また、そのような仲間と話すことで「推しが自分を含めてたくさんの方から応援される職業の人」であると再認識できるでしょう。
7. 感情を文章やアートで表現する
日記を書いたり、絵を描いたり、創作活動を通じて感情を表現することは心の整理にとても効果的です。
感情は苦しい気持ちも含めてどんどんアウトプットしていきましょう。そうすることで、冷静に自分と向き合うきっかけを生み出してくれますよ。
ガチ恋対処法を把握して、推し活を無理なく楽しもう!
遠い存在にガチ恋したときの具体的な対処法を7つご紹介いたしました。
前述のとおり、「推し」を恋愛対象で見ること自体は問題ありませんが、その恋が成就することは難しく、思いを募らせるほど気持ちがエスカレートしたり苦しくなったりしがちです。
そのため、もしものときの対処法を把握しておくことが大切。恋愛感情は上手く整理する対策を練っておき、ご自身の生活自体も大切に、いつまでも楽しく無理のない推し活ライフを過ごしましょう!