投稿者:大阪府在住 30代 女性
彼とは、何週間かメッセージのやり取りを続けたあと、
「一度ご飯でも行きませんか?」という流れで初めて会うことになりました。
メッセージでは誠実そうな印象で、
話していても居心地がよく、「実際に会うのが楽しみだな」と思っていました。
当日は少し早めに待ち合わせ場所へ到着し、少し緊張しながら彼を待っていました。
待ち合わせ時間を5分ほど過ぎた頃、スマホに一件のメッセージが届きました。
「電車の乗り換えを間違えてしまいました…!本当にごめんなさい。あと少しで着きます。」
焦っている様子が文章からも伝わってきて、
「5分くらいなら全然大丈夫なのに」と思いながら返信をしました。
数分後、彼は少し息を切らせながら待ち合わせ場所へ到着。
私の顔を見るなり、「待たせてしまって本当に申し訳ありません」と深々と頭を下げてくれました。
正直、5分程度の遅刻なら私はほとんど気にしていませんでした。
電車の遅れや乗り換えのミスなんて誰にでもありますし、
事前にちゃんと連絡もくれていたので、不快に感じることはまったくありませんでした。
でも彼は、食事が始まってからも、
「最初から失礼なことをしてしまいました。」
「本当に申し訳なかったです。」
と何度か気にしていて、その姿を見ているうちに印象が変わっていったんです。
最初は「そんなに気にしなくていいのに」と思っていましたが、
それだけ相手を待たせたことを申し訳なく感じられる人なんだと気付きました。
言い訳をしたり、「5分くらい大丈夫でしょ」と開き直ったりすることもなく、自分の非を素直に認められる。
その誠実さが、とても素敵に見えたんです。
食事が進むにつれて彼も少しずつリラックスし、仕事の話や趣味の話でたくさん笑い合いました。
気付けば、待ち合わせで少し遅刻したことなんてすっかり忘れてしまうくらい楽しい時間になっていました。
帰り道、「今日は本当にありがとうございました」と笑顔で言ってくれた彼を見ながら、
「この人はきっと、人との約束や気持ちを大切にできる人なんだろうな」と感じました。
恋愛では、失敗しないことよりも、その後どう向き合うかの方が大切なのかもしれません。
完璧な人ではなくても、誠実に対応できる人には自然と安心感が生まれるものなんですね。
今でもあの日を思い出すと、印象に残っているのは5分の遅刻ではありません。
何度も「ごめんなさい」と伝えてくれた彼の真面目さと、相手を思いやる姿勢でした。
あの日の小さなハプニングがあったからこそ、私は彼の人柄を知ることができたのかもしれません。




