投稿者:福岡県在住 30代 女性
Jメールで出会った彼は、やり取りの段階からとても丁寧な人でした。
朝には「おはよう」、夜には「お仕事お疲れさまです」と必ず連絡をくれて、
返信を急かすこともなく、文章もどこか穏やか。
マッチングアプリって、どうしても軽い出会いのイメージを持っていた私にとって、
“誠実そう”と思えた数少ない相手でした。
何日かやり取りを続けたあと、
「もしよかったら、ご飯でも行きませんか?」と誘われ、初めて会うことに。
待ち合わせ場所に現れた彼は、
メッセージの印象そのままの落ち着いた雰囲気の人で、会話も自然。
予約してくれていたイタリアンのお店も素敵で、
「こういうちゃんとした人と出会えるんだな」と少し安心したのを覚えています。
最初は仕事の話や休日の過ごし方など、いわゆる“初デートらしい会話”をしていました。
お互い少し緊張しながらも、ゆっくり距離を縮めている感じが心地よくて。
「今日は当たりの日かもしれない」なんて、内心かなり浮かれていたと思います。
でも、カルボナーラが運ばれてきて数分後。
彼が急に真顔でこう聞いてきたんです。
「ちなみに、子どもって何人くらい欲しいですか?」
……え?
一瞬、頭の中が止まりました。
まだお互い名字呼びだし、恋愛観の話すらしていない段階。
なのに突然、“人生設計ミーティング”が始まってしまったんです。
しかも彼は悪気ゼロ。
「僕は結婚するなら30代前半までが理想で」とか、
「家は賃貸派ですか?購入派ですか?」とか、かなり具体的。
たぶん本人は真剣だったんだと思います。
遊び目的じゃない、ちゃんと将来を考えてるアピールでもあったんでしょう。
でもこちらとしては、まだ“好き”の入口にも立っていない状態。
カルボナーラを食べていたはずなのに、その瞬間からまったく味がしませんでした。
もちろん、結婚を見据えた出会いを求めること自体は素敵なことだと思います。
年齢的にも、将来を意識するのは自然ですし、むしろ誠実な証拠なのかもしれません。
ただ、恋愛って“正しさ”だけでは進まないんですよね。
まずは一緒にいて楽しいとか、この人ともっと話したいとか、
小さな積み重ねがあって、その先に将来の話がある。
まだ助走もしていないのに、いきなりゴールテープ見せられると、
人ってびっくりするんだなと学びました。
帰り道、「今日はありがとうございました!」と丁寧にお礼を言ってくれた彼は、
本当に悪い人ではなかったです。むしろ、かなり真面目で優しいタイプ。
だからこそ、“タイミング”って大事なんだなと思いました。
恋愛は面接じゃないし、結婚相談会でもない。
お互いを知る時間を楽しめる人と出会えたら、それが一番自然で心地いいのかもしれません。





