投稿者:兵庫県在住 30代 女性
彼とは、メッセージのやり取りを始めてからすぐに「話しやすい人だな」という印象を持ちました。
返信は丁寧で、こちらの話にもきちんとリアクションをしてくれる人。押しが強すぎることもなく、
一緒にいて安心できそうな雰囲気だったので、「実際に会ってみたいな」と思い、食事へ行く約束をしました。
日程が決まり、次はお店選び。
「何か食べたいものありますか?」と聞くと、
「○○さんの行きたいところで大丈夫ですよ。」
という返事が返ってきました。
最初は優しさなのかなと思い、いくつか候補のお店を送ってみたのですが、
「どこでもいいですよ。」
「全部良さそうですね。」
という返事ばかり。
結局、どのお店にするか決めたのも、予約をしたのも私でした。
「まあ、初デートだしこんなこともあるよね。」
そう思って当日を迎えました。
実際に会った彼は写真通りの穏やかな人で、会話も楽しく、
食事の時間そのものは居心地のいいものでした。
ただ、食事を終えて「このあとどうする?」という話になった時も、
「どこか行きたいところありますか?」
と聞くと、
「○○さんにお任せします。」
その一言で、また私が行き先を考えることに。
カフェへ行くか、このまま駅へ向かうか、歩きながら考えているのは私ばかりでした。
彼は決して感じの悪い人ではありません。
むしろ終始笑顔で、「ありがとうございます」と何度も言ってくれる優しい人でした。
でも気付けば、その日のデートを進めていたのはずっと私。
お店を決めるのも、次の行き先を考えるのも、話を切り出すのも、いつの間にか私が中心になっていました。
帰り際、彼は笑顔で「今日はありがとうございました。すごく楽しかったです」と言ってくれました。
その言葉は素直に嬉しかったです。
でも同時に、「私も楽しかったけど、ちょっと疲れたな」という気持ちが残っていました。
恋愛は、必ずしも男性にリードしてほしいわけではありません。
ただ、「このお店気になってたんだよね」「次はあそこに行ってみない?」と、お互いが少しずつ提案し合える関係の方が、一緒にいて自然に楽しめる気がします。
きっと彼は、相手を優先したいという気持ちで「何でもいいよ」と言ってくれていたのだと思います。
でも、本当の優しさって、全部を相手に委ねることではなく、一緒に考えることなのかもしれません。
あの日の初デートで、「何でもいい」は、時には相手を困らせてしまう言葉でもあるんだと、改めて感じた出来事でした。





